淡く切ない夏物語 はちの巣座新歓公演

神戸大学演劇研究会はちの巣座の2008年新歓公演「八月のシャハラザード」(作:高橋いさを 演出:少年教授)が4月27日から30日まで六甲台講堂で行われた。4日間で100人近くの新入生が訪れ、公演後には舞台裏を見学できるバックステージツアーも楽しんだ。【5月1日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 役者として劇団の舞台に立つ天宮は水死体の役作りの練習中、おぼれて死んでしまう。恋人の予期せぬ死にひとみは気丈に振舞うが、心の中は深い悲しみに包まれていた。天宮は別れ際に言えなかった「さよなら」を言うため、死後の自分の姿が見える強盗・川本に思いを託す。?

 主役の天宮亮太役を演じた札場健人さん(工・2年)は「全力でとびまわった。楽しい」と公演を振り返った。周りの共演者からは姿が見えないという設定の難しい役割も持ち前の明るさで乗り切り、「感情のブレを大きくするために踊ったり好き勝手できた。稽古のときに(共演者が)笑ってしまうこともあった」と札場さん。夏らしさを演出するため、開演前に走り込んで大粒の汗を流しながら舞台に立つなど細部にもこだわりを見せた。演出を手がけた部長の少年教授さん(経営・3年)は「役者の魅力を最大限に引きだすために選んだ。生(舞台)の力を伝えたかった」と話した。その思いが伝わったのか公演後、しばらく観客の拍手が鳴り止まなかった。はちの巣座OBが「ここ4、5年はなかった」というほど異例のトリプルカーテンコールに出演者らは深々と頭を下げた。?

 公演後には新入生を対象に、普段見ることのできない舞台裏や照明、音響機材の操作を実際に体験するバックステージツアーが行われた。さらに千秋楽ということもあり、舞台のバラシ(解体・撤収)体験も行い、はちの巣座の活動を新入生にアピールした。はちの巣座に入るつもりだという文学部の女子学生は「(バラシ体験をしながら)ワクワクしている。(はちの巣座で)がんばりたい」と抱負を語った。

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