自滅で有終飾れず 近畿学生野球リーグ

近畿学生野球春季リーグ第5節2回戦、神戸大-奈良大が5月8日、南港中央野球場で行われた。神戸大は8回から登板した内田(経営・2年)が最終回に押し出し四球を与え、3-4でサヨナラ負け。奈良大との対戦成績が1勝1敗となり12日に第3戦を行うことが決まった。【5月10日 神戸大NEWS NET=UNN】

 「何もしなくても負けた」。指揮官の一言がすべてを物語っていた。3投手が合計12の四球を与えて自滅。打線は奈良大の水谷の前に4安打に押さえ込まれた。5回には柿本(工・2年)の適時打や相手のエラーにつけこみ2点、6回にも1点を奪うが決め手がなく一度も勝ち越せないまま試合を終えた。

 前日の奈良大戦でも8つの四球を与えた投手陣。「病気みたい」と中村監督は話す。6回までに11-3と大きくリードしコールド勝ちも見えていたが、7回に2点を返され試合続行。そこからリズムが崩れたという。この日先発の伊勢本(工・3年)が2回2/3を投げて7四球。3回途中に押し出しで先制点を献上したところで降板した。二番手としてマウンドに上がった福井(経済・3年)は4、5回に失点するも6、7回は三者凡退に切り抜け、同点のまま内田に託した。内田は8回こそ0点に抑えるものの、9回2死2塁から3連続四球で押し出し。まさかのサヨナラ負けを喫した。ベンチから飛び出し歓喜に沸く奈良大の選手らを尻目に、内田は下を向いたまま力なくマウンドを降りた。

 「(このままでは)一部に残れない」と中村監督。春季リーグは3位が確定しているとはいえ、今後が決して安泰とはいえない。12日の最終戦はエース安井(経営・4年)で有終の美を飾りたいところだ。


●近畿学生春季リーグ第5節2回戦(5月8日・南港中央野球場)
神戸大 000 021 000=3
奈良大 001 110 001X=4
【神戸大】伊勢本、福井、●内田-河嶋、中田
【奈良大】○水谷-渡辺琢

【写真】最終回。勝利に喜ぶ奈良大の選手をよそに肩を落とす内田。(5月8日・南港中央野球場で 撮影=伊崎春樹)

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