減装商品でゴミ減らそ 学生らが店頭でPR

神戸大生が中心となって運営する特定非営利活動法人「ごみじゃぱん」(代表:石川雅紀・神戸大大学院経済学研究科教授)が5月15日、ごみの発生を抑制するために容器包装を簡易化した「減装(へらそう)商品」を推奨する「減装ショッピング」の生活実験を東灘区内の4店舗で開始した。「ごみじゃぱん」に所属する学生らが中心となり、買い物に訪れた客に積極的なPR活動を展開。神戸市内で24日から行われる主要国(G8)環境相会合を前に、「減装ショッピング」の浸透を図る。【5月18日 神戸大NEWS NET=UNN】


 「減装(へらそう)商品」とは学生らを主体にメーカーから流通まで協働し、商品自体から包装ごみの削減を目指す「ごみ減装実験2008」のために推奨された約1200の商品の総称。学生らが事前に実験店舗4店の売り場の商品を調査し、実際に容器包装を簡易化した食品・トイレタリー商品に「なくしました」、「へらしました」、「かえました」と3つの基準を設けて推奨した。また東灘区在住の女性400人を対象にした消費者への調査を今年3月に実施。環境に対する意識や購買に関する動向を調査し現状把握を行った。「減装商品」というネーミングは以前使っていた「簡易包装」という言葉と比べ、より消費者に受け入れられるようにと学生らが考案した。実験ならびに商品の販売は3ヵ月後の8月15日まで行われ、期間終了後には改めて消費者への調査を行い環境意識の変化を調べる。

 15日は東灘区のコープこうべシーアのほか、コープ深江、ダイエー甲南店、ダイエーグルメシティ住吉店にて店頭説明が行われた。コープこうべシーア2階のイベントスペースで説明を行っていた和田隆行さん(経済・3年)は「自分たちが作った言葉(減装商品)が人々にとって当たり前になってくれれば」と話した。買い物に訪れた客に商品がどのように変化、改善されたのかを身振り手振りで説明。客からの反応は好意的で環境意識が高い人が多かったという。イベントスペースで実施している「減装商品見本市」は学生らが13日に約9時間かけて作成した。およそ400個のダンボールを活用して300余りの推奨商品を展示。3つの基準の違いをわかりやすく表示して「減装ショッピング」を呼びかけた。


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 店頭での説明は今後も学生らによって行われる予定。店頭での実験期間は8月15日までで、3期に分けて売上げ動向を調査する。「減装商品見本市」はコープこうべシーア2階のイベントスペースで5月18日まで。17日にはごみ減量をPRする「減装祭」を東灘区内で実施。神戸大や立命、関学などから学生約200人が集まり、JR住吉、摂津本山、甲南山手の各駅から神戸大深江キャンパスまでのごみ拾いウォーキングやごみ極少バーベキューを行った。「減装商品」に関するお問い合わせは特定非営利活動法人ごみじゃぱん事務局(電話:078-803-3005)まで。

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