海事科学部の学園祭「深江祭」が5月24、25日、神戸大深江キャンパスで行われた。24日はあいにくの雨模様となったが、25日には天候が回復。船の試乗会や多彩なステージプログラムを楽しもうと、会場には学生や家族連れなど多くの客が訪れた。【5月27日 神戸大NEWS NET=UNN】?
第5回の今年のテーマは「順風」(じゅんぷう)。「今までの思いを受け継ぎ、それを追い風に今からの未来へ思いを託す」という深江祭実行委員全員の気持ちから決まったテーマだ。深江祭実行委員長の堀ノ内祐太さん(海事・3年)は「(お祭りは)見えない努力によって成り立っている。委員長は各委員をまとめる仕事で大変だったけれど、今年も例年通りの盛り上がりがあってよかった」と振り返った。24日は雨が降り続き客足は少なかったものの、実行委員や模擬店の店員たちが祭りを盛り上げ、「雨の割には大成功」(堀ノ内さん)となった。
深江祭では例年、練習船やヨット、伝馬船などの体験試乗など、実際に海を間近に感じることができる企画がメインとなっている。多くの人に人気がある練習船「深江丸」の試乗会が行われた25日には時折晴れ間も見られ、大勢の人が約1時間のクルージングを楽しんだ。深江丸に乗船した海事科学部の1年生は「深江丸に乗るのは初めてで気持ち良かった。授業で乗船する船とはまた違っていて楽しい。深江丸のような船を一度は操縦してみたい」と話した。乗組員として乗船していた海事科学部4年生の男子学生は「船では準備9割で、実行1割。今日はお客さんが多く、いつもの練習とは違うので緊張する」と制服姿で姿勢を正していた。
体験試乗のほかにも、模擬店、研究室や実験室の公開、有志や芸人によるステージプログラムが催された。模擬店は昨年より1店舗少ない22店舗となったが、今年から神戸大学生協が神戸大グッズなどを売り出すなど、新しい試みに意欲的。シミュレータでの船の操縦の疑似体験やスタンプラリーといった子供から大人まで一緒に楽しめる企画も用意され、家族連れを中心に多くの人が参加した。
堀ノ内さんは「深江祭は地域に密着したお祭り。小さい子供たちに、制服姿を見てかっこいいな、と思われるようなお祭りにしたいし、船を好きになってもらえると嬉しい。また、今年で神戸商船大学から神戸大学へとなって5年目となるので、これからたくさんの学生に来てもらいたい」と語った。
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