暴投で守乱戦決着 第35回硬式野球神京戦

第35回硬式野球神京戦が6月14日、六甲台グラウンドで行われた。神戸大は5点のリードを追い付かれるも、9回に相手の暴投でサヨナラ勝利。対戦成績を18勝16敗1分とした。【6月14日 神戸大NEWS NET=UNN】

 最後の決着はあっけないものだった。9回表二死から暴投で同点に追いつかれた神戸大はその裏、死球と犠打で走者を二塁に進める。代打林(発達・3年)の4球目に相手投手の投球が本塁手前でワンバウンドし、捕手が後逸。三塁方向へボールが転々とする間に代走福田(発達・1年)が二塁から一気に生還した。「捕手がボールを見失っていて一気にいけると思った」と1年生ながら試合出場を果たし好走塁を見せた俊足を神戸大ナインは手荒い祝福で迎えた。

Photo 昨年に続き2年連続で神京戦先発を務めたのはエース安井(経営・4年)。両チーム合計6暴投による7失点という締まりのない試合で、6回を3失点にまとめ最優秀選手賞を受賞した。救援陣の乱調で勝ち星こそつかなかったが「素直に嬉しい」と、伝統ある神京戦での受賞を喜んだ。

 5点を先制しながらも5回以降は毎回失点で薄氷の勝利となった神戸大。打線も相手のまずい守備や押し出し四球で挙げた2点など、京大の守乱に助けられた面も多い。事実上の関西国公立大ナンバーワンを決める試合であっただけに勝利という結果が残ったのは唯一の救いだ。中村監督も「どんな内容でも勝ちたかった。もうちょっときっちり勝てると思っていた」と試合内容に不満を示しながらも、まずは勝利に一安心といった様子。神戸大はこの日の勝利で神京戦の連勝を4に伸ばした。

●第35回硬式野球神京戦(6月14日・六甲台グラウンド)
京 大 001 011 321 =9
神戸大 050 021 011x=10
【京 大】山下、長原、綛谷、西本、●薗田ー森
【神戸大】安井、茅野、○伊勢本ー中田

最優秀選手賞 安井俊介(神戸大)
優秀選手賞  奥野寿哉(京大)

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