先輩に負けぬ噺披露 落研の2年生寄席

神戸大落語研究会の2年生4人による寄席「上陸大作戦」が7月5日、神戸学生青年センターで行われた。表舞台だけでなく、運営や演出など裏方も全て2年生部員による寄席は、神戸大生や周辺住民で立ち見も出る盛況ぶりを見せた。【7月5日 神戸大NEWS NET=UNN】

 先輩に認めてもらいたい。浮足立っていた「足」がこの寄席で地につくようにしたい。「上陸大作戦」にはそのような思いが込められている。  落語研究会に所属している2年生は4人。そのうち噺手(はなして)は3人と例年に比べ少ないという。その為、可愛家れんがさん(経済・2年)による三味線を取り入れた。学外で初めて表舞台に立ったというれんがさんは「緊張しました」と安堵の表情を浮かべた。

 「麻疹(はしか)で微妙な時期に無事開催できてよかった」と話す甲家びす太さんを筆頭に、噺手らは持ちネタで会場を沸かせた。

<感じる、成長 甲家天棒さん(法・2年)>
 天棒さんは尊敬している落語家の桂米朝さんが得意とする「看板の一(ピン)」を披露。あるとき主人公が「ちょぼいち」という賭けをするも、囮(おとり)のサイコロで目を騙すという相手の巧妙な手にひっかかり負けてしまう。主人公はその方法を取り入れ、別の賭場で勝負を挑むも結局敗れるという落とし噺。「ありゃ、箱の中もピンだ」。天棒さんがオチをつけると、会場に笑い声が響いた。
天棒さんは「この1年で成長した」と手ごたえを感じていた。

<学生の笑顔、力に 甲家備樽さん(法・2年)>
 備樽さんは「手水廻し」を話した。大阪から来た商人がとある田舎の宿に泊まった際、手水(ちょうず)を女中に頼むが、手水を知らない女中は主人などに教えを請うも結局わからず商人は怒って帰ってしまう。後日、主人は「ちょうず」が何かを調べに大阪に行くが間違えて飲み物だと解釈してしまう笑い噺。
 噺だけでなく、総合司会も担当した備樽さん。「笑ってくれる学生がいた。すごく楽しめました」と笑顔を見せた。

<先輩抜かしたい 甲家びす太さん(工・2年)>
 トリを務めたびす太さんは「初天神」を披露。正月に大阪天満宮を訪れた親子が出店を訪れては問題を起こすという笑い噺だ。「後半になって集中力が切れかけた」と反省するびす太さんだが、「先輩を追い抜いていきたい」と意気込んだ。

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