全日本大学フットサル大会2008関西予選が7月21日、平群町総合スポーツセンター(奈良県)で行われた。予選A組に入った兵庫代表の神戸大フォルサは、関大(大阪)に7-1、近大(和歌山)に14-0でいずれも大勝。全国大会への出場権を手にした。【7月23日 神戸大NEWS NET=UNN】
○神戸大フォルサ-関大
「普通にやれば勝てるんで」。A東中主将(発達・3年)が不敵に笑った。社会人を含めた関西最高峰の舞台、関西リーグでしのぎを削るフォルサが、敗れるはずがなかった。
前半こそ1ゴールのみにとどまったものの、「やってることは悪くない」と東中は手応えを感じていた。
続く後半の立ち上がり、立て続けに3点を奪い、完全に試合を掌握する。個々のテクニック、パスのもらい方、組織的な動きの質。どれをとってもフォルサが数段階上だった。
「ちゃんと勝てたことが大きいですね」。試合後、大勝にも笑みは見せることなく、東中が汗を拭った。
○神戸大フォルサ-近大
シュート数はフォルサが48本、近大が3本。まるでフォルサのシュート練習のような試合だった。
試合時間のほとんどを相手陣内で過ごした。パス、シュート、パス、シュート。ただそれだけを、フォルサがひたすら繰り返す。試合後、相手のフットサルについて尋ねると、「うーん」と東中も苦笑い。
○いざ、全国へ
フォルサの1位通過は絶対命題だった。前日の晩に、京都での関西リーグを戦っての関西予選。疲れで集中力が落ちるシーンも見られたが、それでもフォルサの実力は飛び抜けていた。
「今年は結果を出す年。サッカー部のフットサルチームを倒して全国制覇。僕らは、日本一に『ならないといけない』」。
新チーム始動後、今大会の目標をどの部員に聞いても、返ってくる答えはただ一つだった。
「疲れもあってこの結果は、まぁええんちゃう」とフットサル関係者が褒める。「ちゃんと勝つだけ」(東中)。関西予選を無類の強さで突破したフォルサが、全国の頂に向かって突っ走る。
○小林が選手を引退
3年半に渡ってフォルサの最後尾でプレーしてきたG小林(発達・4年)が、この関西予選で選手を引退した。
Gに与えられるポジションはただ一つ。昨年度は井上(当時経済・4年)にスタメンの座を明け渡すことも多かった。それでもチャンスを得れば、献身的なプレーを見せる。昨年度の全日本フットサル選手権兵庫県予選では、PK戦で気迫のセーブを見せ、チームを初の兵庫制覇に導いた。
「僕は自分ができることをやって、チームに貢献できれば良い」。そう考えながらプレーしていたという。
これからはスタッフとしてチームに残り、卒業までの半年間を過ごす。「100点とは言えないけど、とりあえず結果は出せたかな」。端正な顔から笑みがこぼれる。関西予選突破を置き土産に、小林がユニフォームを脱ぐ。
●全日本大学フットサル大会2008関西予選(7月21日・平群町総合スポーツセンター)
神戸大フォルサ 7 1-0 1 関大
6-1
【神戸大フォルサ】森川(前半14分)、東中(後半3分、11分)、小仲(後半3分)、吉田(後半6分)、石村(後半9分)、落(後半14分)
神戸大フォルサ 14 9-0 0 近大
5-0
【神戸大フォルサ】小仲(前半2分、7分、後半2分)、森川(前半2分、11分)、東中(前半2分、14分)、OG(前半5分)、中島(前半5分、後半7分)、田代(前半14分、後半14分、14分)、石村(後半11分)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。