近畿学生野球秋季リーグ第4節2回戦、神戸大－奈産大が10月3日に舞洲ベースボールスタジアムで行われた。すでに同カードで1敗している神戸大は6回に伊勢本(工・3年)が失策も絡んだランニング満塁本塁打を浴びるなど、2－9で8回コールド負け。勝ち点を落とした。【10月4日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】?

　試合後のロッカールームが重苦しい雰囲気に包まれた。王者奈産大への現役最後の挑戦に敗れ、涙を流す4年生たち。コールド負けという結果に、主将の下濱(経済・4年)は「リーグ戦でここまでは持ってる力の100近くまで出せた。これが僕たちの実力なのかな」と悔しさをにじませた。

　緊張の糸が切れたのは1点を追う6回だった。2つの失策が原因で1点を失い、無死満塁の大ピンチ。その回から登板した伊勢本は続く打者に初球を右中間に運ばれ、天を仰いだ。さらに、右翼手の木下(発達・3年)と中堅手の後藤(経営・2年)が打球の処理に手間取り、走者一掃のランニング満塁本塁打に。流れを完全に奈産大に持っていかれた。

　初回に上田(経営・2年)の中前適時打で先制し、エース安井(経営・4年)が5回を2失点で踏みとどまっていただけに6回の大量失点は響いた。打線は9安打を放つも得点圏で結果がでず、6回に木下の二塁内野安打で1点を返すのが精一杯だった。

　「守備の乱れが大量失点につながった。ランナーを返しきれなかったのも駄目だった」と下濱。この日の敗戦で優勝が厳しくなったが、「7、8年間は2位にもなってない。切り替えて阪南に勝つことだけを考える」と、明後日の阪南大3回戦を見据えた。

●近畿学生野球秋季リーグ第4節2回戦(10月3日・舞洲ベースボールスタジアム)
奈産大　000　025　02＝9
神戸大　100　001　00＝2
【奈産大】○小倉、今井、蕭－吉田
【神戸大】●安井、伊勢本、内田－河嶋