悔しさ残る引き分け 関西学生男子ラクロス



 試合終了後、神戸大の選手らはうなだれた。「落としてはいけない試合で落としてしまった。言葉にならない」。主将のAT田中陽(経済・4年)は厳しい表情で話した。

 第1Q開始直後で先制点を決めた神戸大。しかし、その後すぐに近大にゴールを許してしまう。開始5分でさらに2点目のショットを決めるも、開始12分に再び近大に追いつかれる。終了間際で近大にショットを決められ、2-3で第1Q 終了。「(点を)取っては取られが続いた。点差を開けたかった」と田中陽。

 第2Qで巻き返しを図るが、神戸大がショットを決めると近大に追いつかれるという展開から抜け出せない。第4Q残り時間7分で田中陽の打ったショットが成功し7-6。勝利を引き寄せる1点に選手らは喜びに沸いた。田中陽は「勝たないと、自分がやらなければという思いでがむしゃらだった」と振り返った。点差をつけようとする神戸大。リードしたまま試合終了を迎えることを選手、観客が願った。しかし追いすがる近大は終了目前の第4Q残り3分、同点のショットを決め7-7。熾烈なシーソーゲームは引き分けで幕を閉じた。

 春のプライドトーナメントで勝ち進んでいた神戸大と対照的な試合だった。田中陽は「プライドは2部のチームと戦うことが多かったが秋リーグは1部相手が続いている。1部のチームはレベルが高いのに自分たちが成長しきれていない」と話した。今季すでに同志社、立命に連敗した神戸大。「練習量を増やすのではなく、基礎を固め意識を変えるよう努めている」(田中陽)と敗北を糧に前を見据えている。

 次の試合は浜寺公園球技広場で10月12日に行われる関学戦。「勢いは自分たちの方が下だが勝ちにいく」と意気込んだ。


●関西学生男子ラクロスリーグ第3戦(10月4日・舞洲運動広場)
神戸大 2 2 1 2=7
近大  3 0 1 3=7

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