夜間主コースの学生が中心となり、全国でも珍しい夜を徹して開かれる学園祭「厳夜祭」が11月8日の午後5時から翌日の午前7時にかけて国際文化学部B棟周辺で行われる。今年で35回目という節目を迎えるにあたり、実行委員は準備に余念がない。【10月29日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大には六甲祭や大倉山祭など計5つの学園祭が存在するが、厳夜祭は最も古い歴史を持つ。昼間働いて夜に講義を受ける二部に通う勤労学生によって、1974年から始められた。
勤労学生の減少を理由に94年に二部が廃止されると、代わりに設置された夜間主コースに在籍する学生によって祭りの企画運営は引き継がれた。だが、夜間主コースも法学部が03年に、経営学部が05年に、さらに、経済学部が昨年に募集停止をしたことで、3年後には閉鎖されることが決まっている。
厳夜祭は実行委員の不足や夜間主コース生の減少を理由に、05年の開催を最後とする方向に向かっていた。だが、「無くなってしまうのはもったいない」と今回で3年連続の実行委員長を務める坪田卓巳さん(経営夜・5年)が2年前に実行委員会を再び立ち上げ、存続をさせた。
近年は夜間主コースだけでなく、昼間の学生や卒業生、地域住民が気軽に集まり、アットホームな雰囲気が好評となっている。一昨年は約100人、昨年は約300人が来場した。今年はB棟学生センター前のメインステージで8日の午後7時55分から行われる、火を使った演舞の「ファイアーダンス~炎舞中毒~」に注目が集まる。模擬店も15店が出店。インドの民族料理やチンドン屋のショーも楽しめる。
今年の実行委員は9人。大学の食堂でアルバイトをしている畠中翔二朗さん(経済夜・2年)は厳夜祭の宣伝手段として、秋のイメージとしてきのこや温玉を使った「厳夜丼」を考案。生協に話を持ちかけ、10月27日から11月14日まで六甲台地区の食堂で販売されることが決まった。他にも、池田京平さん(医・1年)が厳夜祭のテーマソングを作曲するなど、広報にも力を注いでいる。
坪田実行委員長は「目標は1000人来場。参加してくれる人がいい思いを残してくれて来年の実行委員になってくれたら」と期待を寄せる。
●厳夜祭・B棟学生センター前メインステージのスケジュール
▽8日
午後5時~ 開会の挨拶
午後5時5分~ Ghanna Ghanna
午後5時半~ 六甲学院ジャグリングサークル1
午後5時45分~ ブルーグラス
午後6時10分~ 神大モダン・ドンチキ
午後6時20分~ 模擬店対抗ミニゲームPart1
午後6時30分~ 軽音二部~ハナクチナシ~
午後7時~ 軽音二部~TICUBI-CHOICHOI
NODA★CHOICHOI~
午後7時半~ 六甲学院ジャグリングサークル2
午後7時45分~ 模擬店対抗ミニゲームPart2
午後7時55分~ 炎舞中毒
午後8時20分~ GEN-YA☆DE☆BINGO
午後9時30分~ ステージ企画終了
▽9日
午前5時半~ 朝市
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。