総合19位でシード逃す びわ湖大学駅伝

第70回関西学生対抗駅伝競争大会兼西日本大学招待(びわ湖大学駅伝)が11月15日、滋賀県西浅井町役場前から大津市膳所城跡公園までの8区間、83.4キロで行われた。2年連続シード権獲得を狙った神戸大は4時間33分1秒で総合19位(関西15位)に終わり、来年のびわ湖大学駅伝の出場権を逃した。【11月16日 神戸大NEWS NET=UNN】

 2年連続のシード権を狙う神戸大の1区は天野(発達・5年)。3000メートル障害で全日本インカレにも出場した実力を持ち、湖国路を3年連続で走っている。エースの走りで良い流れを作りたい神戸大。だが、区間19位と出遅れる苦しい展開となる。2区の岡(医・2年)、3区河合(発達・5年)も流れを変えることは出来ず、20位で第3中継所へ飛び込んだ。
 長い直線とゆるやかなアップダウンが続く4区。昨年は駅伝主将を務めながら、故障で出場出来なかった石渕(経済・4年)が力走した。前を行く阪大と大府大を抜き、18位で5区三輪(発達・2年)にリレー。シード権獲得へ望みをつないだ。

 三輪は区間17位ながら甲南大を抜いて、境(工・5年)にたすきを託す。この時点で先頭を走る第一工大が通過してから9分34秒。トップ通過後10分に設定されたくり上げスタートを直前で回避した。熾烈なシード権争いと迫るくり上げスタート。前を行く福岡大とは2分の差が開き、背後には1度抜き去った阪大が食い下がる。第5中継所で関西12位につけていた神戸大。来年のシード権を獲得出来る関西10位以内を狙いたいところだったが、逆に差をつけられ、第6中継所では無念のくり上げスタートとなった。
 白いたすきでスタートした7区の山西(工・2年)は、1500メートル3分55秒の記録を持つ中距離のエース。トラックシーズンが終わると長い距離を走り込んで駅伝に備えた。しかし、山西は持ち味のスピードを出せないまま後退。アンカー石飛(発達・1年)が待つ第7中継所に到着した頃には、19位まで順位を下げた。
 初めての駅伝となった石飛の専門は競歩。高校時代から駅伝シーズンには長距離陣の一角を担っている。石飛は順位を上げること出来なかったものの、最後まで気力で走りきった。結果は昨年より1分29秒遅いタイムで総合19位(関西15位)。2年連続のシード権獲得はならなかった。

 レースは序盤から抜け出した第一工大が最後まで逃げ切り、2年ぶりの優勝を手にした。終始食い下がった立命は2位、3位には京産大が入賞した。立命はびわ湖大学駅伝連覇は逃したものの、優勝した第一工大が九州学連からの招待校であるため、関西学生対抗駅伝は4連覇となった(編注参照)。

 今年の駅伝主将を務めた種本(海事・3年)は「試合で出せる力が今の力。走った人はよくやったと思う」と振り返った。3年連続でびわ湖駅伝に出場し、チームの支柱でもある村岡(工・M2)を故障で欠いた上、駅伝のシーズンに入っても思うようにチームの調子は上がらなかった。長距離部員が少なく、メンバー交代がほとんど出来ない状態。推薦入試の選手や外国人留学生を起用する私大に差をつけられていることは否めない。しかし、同じ国立大の大阪教育大や京大はシード権を獲得し、存在感を見せつけた。国立大だからという言い訳は出来ない。「また来年に向けて頑張っていきたい」(種本)と、次のびわ湖に向けて再起を誓った。(記者=伊崎春樹)

<<お詫び>>13日の「2年連続シード獲得へ びわ湖駅伝、15日号砲」で広報しておりました、携帯版HPでの速報は通信機器の不具合により、お伝えすることが出来ませんでした。深くお詫び申し上げます。

 

●第70回関西学生対校駅伝競走大会兼西日本大学招待(11月15日・西浅井町役場から膳所城跡公園まで 8区間・83.4キロ)
 
1位     第一工大(九州)   4時間12分47秒
2位(1)  立命         4時間13分54秒
3位(2)  京産大        4時間18分25秒
4位(3)  大体大        4時間21分24秒
5位(4)  関大         4時間21分32秒
6位(5)  奈産大        4時間21分37秒
7位     愛工大(東海)    4時間22分4秒
8位(6)  関学         4時間22分26秒
9位(7)  大経大        4時間23分20秒
10位(8)  大阪教育大      4時間23分43秒
11位(9)  京大         4時間25分6秒
12位(10) 佛大         4時間25分34秒
13位(11) 近大         4時間26分1秒
14位    中京大(東海)    4時間26分32秒
15位(12) 同志社        4時間27分31秒
16位    福岡大(九州)    4時間30分14秒
17位(13) 阪大         4時間30分56秒
18位(14) 甲南大        4時間32分16秒
19位(15) 神戸大       4時間33分1秒
20位(16) びわこ成蹊スポーツ大 4時間34分48秒
21位(17) 大府大        4時間35分27秒
22位(18) 龍谷大        4時間37分30秒

注:カッコ内は関西学生対抗駅伝競争大会での順位

神戸大個人成績
1区(11.1キロ) 天野 達郎(発達・5年) 19位 35分12秒

神戸大2区通過順位 20位 58分33秒
2区(7.3キロ) 岡 伸樹(医・2年) 23分21秒(19位)

神戸大3区通過順位 20位 1時間34分38秒
3区(11.0キロ) 河合 雅臣(発達・5年) 36分5秒(17位)

神戸大4区通過順位 18位 2時間5分33秒
4区(9.6キロ) 石渕 洋輔(経済・4年) 30分55秒(17位)

神戸大5区通過順位 17位 2時間34分50秒
5区(8.8キロ) 三輪 樹生(発達・2年) 29分17秒(17位)

神戸大5区通過順位 17位 3時間16分47秒
6区(12.8キロ) 境 芳樹(工・5年) 41分57秒(16位)

神戸大7区通過順位 19位 4時間07分7秒
7区(15.1キロ) 山西 大貴(工・2年) 50分20秒(22位)

神戸大最終順位 19位(関西15位) 4時間33分1秒
8区(7.7キロ) 石飛雅基(発達・1年) 25分54秒(15位)

※()内は区間順位

 

(編注)関西学生対校駅伝競走大会兼西日本大学招待(びわ湖大学駅伝)は、関西地区の18校(うちシード13校)と「西日本大学招待」と呼ばれる関西以外の西日本の各学連(東海、九州)が推薦した2校ずつ、合計22校が参加する。シード権は関西地区の大学内で10位以内に入った大学が獲得出来る。また、今回の第一工大のように招待校が優勝した場合、びわ湖大学駅伝の優勝は招待校、関西学生対抗駅伝競走大会兼西日本大学招待の優勝は関西地区の1位の大学(今年は立命)となる。すなわち、招待校の順位は関西学生対抗駅伝競走大会兼西日本大学招待の順位には算入されない。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

月別アーカイブ

サークル・部活総覧

  1. 神戸大のサークル・部活のツイッター・アカウントを探せるぞっ!クリックすると、『神大PORT…
  2.  神戸大学の文化系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  3. 神戸大学のスポーツ系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  4. 神戸大学の医学部のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随時更…
ページ上部へ戻る