アメリカンフットボールの関西学生選抜とXリーグ西地区選抜が戦う「第54回えびすボウル」が1月10日、王子スタジアムで行われた。関西学生選抜チームが2つのTDとFG1つを奪い、ペースをつかんだまま、17-0で圧勝した。学生が社会人に勝利するのは、2004年に学生と社会人の対戦形式になって以来、初となる。【1月15日 神戸大NEWS NET=UNN】
今回のえびすボウルは4年生のみで構成された。試合に出る4年生はこれが大学最後の試合となる。神戸大からはQB大原(経済)、K阪本(法)、OL河野(国文)、DL春山(法)の4人が選出された。
雪やみぞれが降りしきる悪天候の中、最初に試合を動かしたのは関西学生選抜だった。第2Q5分57秒に、QB加納(関学)がランで最初のTD。K阪本がTFPを決め、7-0とまず試合の流れをつかんだ。Xリーグ選手のパスがなかなか通らないなか、第3Q3分28秒にはK阪本が27ヤードのFGを決め、10-0。リードを続けたまま、RB大丸(関大)が第3Q6分20秒に、46ヤードのランTDを決め、試合を制した。
最後の試合を終えたDL春山は「本当に寒かった。いつものリーグ戦じゃなく、えびす独特の雰囲気が楽しかった」と笑顔で話した。「引退した仲間だけで楽しかった。関西学生が勝つとは思っていなかったからびっくりした。(練習で)会ったときから仲良くお互いお疲れ様、みたいな感じでした」とQB大原は話した。
試合後には今シーズンの閉会式も行われた。神戸大からはWR大園樹(発達・3年)が、優秀攻撃選手、BEST-11(WR)として表彰された。「個人的には今シーズンは満足できる出来ではなかった。みんなで残せた結果だと思う」と今シーズンを振り返った。えびすボウルを観戦していた大園は、「(えびすボウルは)知っている先輩がたくさん出ていて楽しかった」と話した。4年生の引退について、「今シーズンの3位という結果は4年生の力が大きかった。(4年生がいなくなってしまう)今年が勝負の年だと思う。勝ちにこだわっていきたい」と気を引き締めた。
●アメリカンフットボール「第54回えびすボウル」(1月10日・王子スタジアム)
関西学生選抜 0 7 10 0= 17
Xリーグ西地区選抜 0 0 0 0= 0
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