「生きづらさ」を考える 2008年度ボランティア講座

ボランティア活動を通じ社会活動の重要性を学ぶ場として、神戸大生を対象にした2008年度ボランティア講座が国文キャンパスで始まった。初日となった2月15日は、野宿者ネットワーク代表の生田武志さんの講義のほか、様々な分野でボランティア活動をしているパネリストを招いての討論が行われた。【2月16日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 ボランティア講座は学生がボランティア活動を通じ、社会的役割や活動の重要性を学ぶ場として平成9年から開講されている。今年のテーマは「『生きづらさ』から構想するもうひとつの社会」。雇用問題や過度な競争による、精神的、経済的な「生きづらさ」に焦点が当てられた。?

 「『生きづらさ』はどこからくるのか」をテーマに講演を行ったのは、野宿者ネットワーク代表の生田武志さん。自身が日雇い労働者として働いていた経験をもとに、野宿者の現状や人間が社会で生きることの難しさを説いた。学生らは、生田さんの話に真剣な表情で耳を傾け、貧困層に対する医療問題など積極的に質問を繰り出していた。?

 午後からは生田さんをコメンテーターとして、講座の趣旨にもなっている「『生きづらさ』から構想するもうひとつの社会」についてパネル討論が行われた。野宿者や被災者への支援、不登校問題に取り組むパネリスト4人が参加し、学生らの質問を交えながら議論が進められた。

 講義に参加した文学部1年の山本真由美さんは「外側からの働きかけでなく、当事者側からの動きが大切だと思う。当事者側の現実の話が聞けてよかった。実習が楽しみ」と話した。?

 ボランティア活動の体験実習は2月17日から3月14日まで。被災者や在日外国人、野宿者に対する支援活動やこども、若者の居場所づくりといった4つの分野に分かれて行われる。3月16日には実習参加者による意見交換会も実施される予定だ。

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