伝える命の大切さ 大日岳遭難事故から9年

平成12年3月5日の大日岳遭難事故から9年。当時20歳で神戸大ワンダーフォーゲル部に所属していた、溝上国秀さん(当時=文・2年)が富山県の立山連峰・大日岳遭難事故に遭ってから、今日で9年が経ちます。【3月5日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 事故が発生した平成12年3月5日から、神戸大ニュースネット委員会は取材を続けてきました。
 大日岳遭難事故は、文部省登山研修所が開催した登山研修中に起こりました。訓練中、山頂付近でひさし状に張り出した雪(雪庇=せっぴ)の上で休憩していた学生6人のうち、溝上さんと内藤三恭司さん(当時=都立大理学部・2年)が行方不明となり、同年7月11日に遺体が発見されました。
《雪庇》山の稜線の風下側に庇(ひさし)のように突出した雪の吹きだまり。崩れ落ちて雪崩の原因となる?

 大日岳遭難事故は文部省主催の事業で事故が発生したため、事故発生後も国の責任を問う裁判が長く続き、溝上さんの両親は国に謝罪を求める署名運動を行うなどの活動を行なっていました。平成19年9月15日に和解が成立し、研修登山を主催した文部科学省の担当者が溝上さんの遺影に手を合わせ、裁判は終結を迎えました。

 神戸大ニュースネット委員会では大日岳遭難事故についての情報提供を行なっています。HP上では、大日岳遭難事故特設ページを設置しています。同ページでは、事故関連の記事、事故で亡くなった溝上さんの遺族、友人の言葉をもとに編集した「伝える命の大切さ」の連載記事などが総覧できます。(特設ページのアドレスはhttp://home.kobe-u.com/top/newsnet/dainichi/dainichi.html)?

 若くして亡くなった溝上さん、内藤さんの死が完全に過去のことにならないよう、これからも取材を続けていきます。

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