PUMA CUP2009第14回全日本フットサル選手権大会1次ラウンドAブロック第3戦、神戸大フォルサ-名古屋オーシャンズが3月8日、舞洲アリーナで行われた。フォルサは1点を先制するもFリーグ王者オーシャンズに逆転され前半終了。後半、2得点を挙げるが4失点を喫し3-6で敗れた。この結果、フォルサは1勝2敗の勝ち点3でグループ3位のまま。1次ラウンド敗退が決まった。【3月9日 神戸大NEWS NET=UNN】?
誰もが予想しなかった展開だった。フォルサの選手を除いては。会場はどよめきに包まれる。前半10分、相手ゴール前でこぼれたボールにA東中主将(発達・3年)。体ごと飛び込んで放ったシュートがゴールに突き刺さった。日本一強いチームから大学生が先取点を奪ったのだ。選手たちは大きなガッツポーズで喜びを爆発させた。待望の先制ゴールに東中は「しっかり守ってカウンターから自分たちのフットサルをしようと思っていた」と冷静に振り返った。?
第3戦の相手はFリーグ王者の名古屋オーシャンズ。2年前完敗した相手にも全くひるまず、勝利を目指して戦い抜いた。オーシャンズのアジウ監督も「若く、魅力的なチームだった。難しい試合になった」と認めた。立ち上がりからシュートを多く放ち猛攻をしかけるオーシャンズに、フォルサは鉄壁の守備を見せる。ゴール前、最後のところで決めさせない。?
前半を1-2で終えたフォルサ。後半序盤に追いつくもすぐさま逆転される。それでもフォルサはまだ粘った。東中のこの日2点目のゴールで3-4に。会場は国立大生の予想外な健闘に驚きを隠せない。凍りつくオーシャンズサポーター。ここで北垣監督(医・4年)は大きな決断を下す。武器である守備を捨てること。勝ちに行くための決断だった。結果、2失点を喫すも監督の表情に後悔はなかった。?
「大学生だし相手に勢いがあった。やりにくかった」と日本代表でも活躍する木暮賢一郎。相手のエースも認めたフォルサの勢い。これは4年生にとって最後のゲームを勝って締めくくりたいというメンバーの気持ちが現れたものだった。?
Fリーグ王者相手に先制し、最後まで勝ちにこだわったフォルサ。全日本選手権は幕を閉じたが、彼らの挑戦は終わらない。?
○引退する4年生のコメント?
北垣監督-「最後の1年間にめっちゃやりきった感じがする。プレイヤーをやめる時、フォルサもやめなくて本当によかった。スタッフとして残って出来ることもたくさんあった。この組織で4年間やれて幸せ」?
池上コーチ(理・4年)-「みんなでチーム一丸となれた。後輩たちにもこのことを忘れずにいてほしい」?
小仲(発達・4年)-「とにかくフットサルにのめり込み、打ち込めた4年間だった。フォルサを続けていくうえで犠牲も大きかったけど、その分得るものもとても大きかった」?
田代(経営・4年)-「仲間たちがいて、自分たちがプレーすることを支えてくれた人がいて、みんなのおかげでプレーに集中できた。本当に感謝してる」?
森川(工・4年)-「フォルサで色々な大会に出て、いい経験が出来てよかった」?
板東(経営・4年)-「終わったっていう実感がない。こんな大きい舞台に来れると思ってなかったので色々な可能性があるんだと感じた」?
赤本(経済・4年)-「フォルサに出会ってなかったらどんな人間になってたか分からない。多分、成長できてなかった。今は寂しさより達成感のほうが大きい」?
吉田(国文・4年)-「今は終わったばかりで自分の中が急に空っぽになった感じ。自分に何が残ってるんだろう。移籍して入ったので1年しかいられなかったけど、フォルサでの1年は本当に貴重なもの。長いようで短かった」?
●PUMA CUP2009第14回全日本フットサル選手権大会1次ラウンドAブロック第3戦(3月8日・舞洲アリーナ)
神戸大フォルサ 3 1-2 6 名古屋オーシャンズ
2-4
【神戸大フォルサ】東中2、田代
【名古屋オーシャンズ】森岡2、ボラ、木暮2、丸山?
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