今までに無い新境地の演劇 自由劇場卒業公演

神戸大演劇部自由劇場の卒業公演「血が出て幸せ」(作:青木秀樹 脚色・演出:中村かなこ)が、3月14日から16日にかけて六甲台講堂で行われた。今年卒団する7人が最後の舞台を演じ切り、有終の美を飾った。【3月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 深夜のあるファミレスでは、どこかおかしな人々が噛み合わない会話を続けている。そのファミレスでは他人の嘘を調理してメニューとして出している。非現実的な世界で繰り広げられる旨い嘘の言い合いは、やがて意外な結末へと向かっていく。

 今回、脚色・演出を担当した中村香菜子さん(文・4年)は「今まで自劇でやらなかったものをやろう」と、試行錯誤を繰り返したという。舞台セットやライトの色づかい、劇中で随所に挟まれるダンスにも一つ一つ意味があり、細かな演出までこだわって作られている。「みんな楽しそうだった。観客のみなさんも楽しそうに帰ってくれたので、最後にいい思い出になりました」と、中村さんは満足そうに話した。

 「六甲台講堂(での公演)が最後なので、最大限に使おうと考えた」と話すのは、元部長の横山司さん(発達・4年)。今春から老朽化に伴う改修工事に入る六甲台講堂。自由劇場も今までは六甲台講堂を中心に公演を行ってきたが、改修工事が終了するまでの間は六甲台講堂での公演が出来ない。そのため次回公演からは、国際文化学部キャンパス大講義室(シアター300)での公演を予定している。最後に横山さんは「これが自分たちの卒業公演なので、自分たちがOBになって(後輩の)公演を見に来た時に、これよりも面白いものを見せてほしい」と、後輩に熱いエールを送った。

Photo●その他、卒業生5人のコメント
「面白かったです」。山下知子さん(神戸松蔭女子大・4年)
「4年間お世話になりました。ありがとうございました」。中川南さん(海事・4年)
「4年間が終わるのが寂しい。みんなでやるのは楽しかったです」。桂千広さん(農・4年)
「4年間きつかったけど、やりきった感じ」。大城優さん(理・4年)
「楽しかった。芝居上、舞台上でしかできない変なことができて、それをお客さんが見ていてくれるのがうれしい」。山沢陽平さん。

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