神戸大は3月17日、神戸大大学院医学研究科の久野高義教授に停職6月間の懲戒処分を下した。これは、教授が主宰する分子薬理・薬理ゲノム学研究室において、遺伝子組換え生物等の使用等に係わる拡散防止義務違反の事実があったためだ。【3月22日 神戸大NEWS NET=UNN】?
同研究室は平成14年以降、実験実施場所として登録されていない廊下において遺伝子組換え生物を培養。さらに、遺伝子組換え生物を培養した培地を不活化することなく燃えるごみとして破棄し、培地を取り出した後の実験器具を直接流しで洗浄。遺伝子組換え生物を含む汚水を下水管を通じて排水していた。大学側は、これらの違法な事実はいずれも教授に帰責されるべきであるとし、今回の処分内容を決定した。?
野上智行学長は「今後も神戸大として、遺伝子組換えを継続的・着実に実施していくことにより、今回のような事態が再び発生することがないよう一層の万全を期して参ります」とコメントした。(記者=寺島琴美)?
【写真】遺伝子組換え実験における違法行為が行われたとされる医学部基礎校舎北棟。(3月22日・楠キャンパスで 撮影=伊崎春樹)
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