近畿学生野球春季リーグ第1節1回戦、神戸大-奈良大が4月4日、南港中央野球場で行われた。先制された神戸大は、2回に金川(発達・4年)の本塁打で追いつくと、5回には相手の失策などで2点を挙げ、3-2で開幕戦を飾った。【4月5日 神戸大NEWS NET=UNN】?
「1点」にこだわる。オープン戦から中村監督が繰り返し言い続けてきたキーワード。チームとして目指してきたものが結果に結びついた。中村監督も「1点差で粘って勝つといううちらしい試合ができた」と満足した表情を浮かべた。
「1点」を先行されて迎えた2回。重苦しい空気を一掃したのは、4番金川の一振りだった。カウント1-2からの4球目。内角に甘く入ったスライダーを見逃さなかった。「雰囲気が悪い中、先頭バッターだったので、なんとか打とうという気持ちだった。打った瞬間、これはいったと思った」と自賛するほどの完璧な打球が、レフトスタンドへ一直線に吸い込まれていった。
待望の「1点」で硬さのとれた神戸大。5回には相手の失策と後藤(経営・3年)の適時3塁打で2点を奪い、勝ち越し。投げては伊勢本(工・4年)、大岡(発達・2年)のリレーで奈良大の反撃を「1点」に抑えた。
中村監督は「1点取られてもすぐに取り返す。1点ずつ追加点を取る。(1点差に迫られた後の)次の1点はなんとか抑える。この野球を徹底してできたのがよかった」と勝因を分析する。大量点を奪えるようなチームではない。だからこそ、「1点」差を争う試合を制することができたのには大きな意味がある。優勝に向けて、神戸大がこれ以上ない最高の一歩を踏み出した。
●近畿学生野球春季リーグ第1節1回戦(4月4日・南港中央野球場)
奈良大 100 001 000 =2
神戸大 010 020 00x =3
【奈良大】●山崎-渡辺琢
【神戸大】○伊勢本、大岡-中田
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