昨年は15年ぶりの勝ち越し、リーグ3位でシーズンを終えたアメリカンフットボール部レイバンズ。今年はさらなる飛躍のシーズンとなるか。新たなシーズンに対する意気込み、チームの状況を安井ヘッドコーチ、新主将のDL小澤選手(工・4年)に話を聞いた。【4月15日 神戸大NEWS NET=UNN】?
安井ヘッドコーチ
昨年は4勝と一つ壁を破ったシーズンだった。しかし、関学、立命の2強には力を見せつけられ、同じ国立の京大にも敗戦。決して納得のいく結果ではない。「満足している訳ではないが、15年ぶりの勝ち越しは本気で優勝を狙う良いきっかけにはなった」。いきなり上に登り詰めることはできない。一歩一歩、上へのステップアップを目指す。「その意味で、今年はほんまに優勝を目標にかかげている」。
優勝。この結果を出すには技術だけでは得られない。「試合はやるからには勝つ。しかし、一人の学生なのだから、勉強や挨拶など基本的なことができていないと。ほんまに強いチームは、技術以外もしっかりしている」とアメフト以外の指導も大切にしている。
今年のカギとなるポジションは「QB」と安井ヘッドコーチは一言。昨年までは経験豊富なQB大原が出場していた。今年は東野(工・3年)がオフェンスを引っ張る。昨年、負傷退場した大原の代わりに京大戦に出場したときは、経験の浅さが目立った。試合後も「代役のままではいられない」と東野は語っていた。春は、QB専属のコーチ(Xリーグの元選手)をチームに呼びよせ、レベルアップを図っている。「東野は冷静だが、内に秘めてはいるものはある。心配はしていない。春の間に伸びてくれれば」と期待も大きい。
チーム練習は3月末から始まり、春は基本の力をつけるのが目標。春期オープン戦では去年、日本一に輝いた立命にもあたる。「勝負は秋だが、強いチームと本番前にやれるのは大きし、相手の力をじかに実感できる。楽しみでもる」。と話す。
今年は本当に勝負の年。「チーム全員が優勝狙うのは当然。成し遂げるチームにしたい」。また、1年生のころから試合に出場していたDL小澤、WR大園(発達・4年)、TE東内(工・4年)など4年生にとっては大学アメフト最後の1年となる。「4回生には優勝すると決めたら、やりきって欲しい。そして、彼らならやってくれると思う」。もう一つ上へ登り詰められるか。?
DL小澤
「Break through~勝負の年~」。今年度のチームスローガンだ。4回生で話し合い、いくつか候補があったが一番しっくりきたという。 昨年度は、前主将の春山とともにDLを引っ張り、守備の要だった小澤。「春山さんは主将として立派だった。自分も良い所を引き継ぎ、自分のポリシーを出していきたい」と話す。今度は自分の番だ。DL、そしてチームをけん引する。では、どんなチーム作りを目指すのか。「下回生がものをいいやすい雰囲気をつくりたい」と話す。例年、下からの意見が少ないという。先輩後輩、分け隔てなく意識を共有し、優勝という思いをチーム全体に浸透させる。
自分自身のレベルアップも課題だ。「ビデオを見ても1年のころよりうまくなっている。そして、まだまだうまくなれる」と自信を持って答える小澤。うまくなれば、OL、DLの底上げにもつながる。ディフェンスから攻撃の起点をつくり勝利を目指す。また、負けたくない相手はと聞くと「関学の新谷(主将、OL)、立命の余合(OL)には負けたくない。負けてるとは思わない」。先頭を切って相手の壁となる。
チームの完成度はまだまだ低いが、やれることからやる。「チームとしては優勝、個人としてはオールジャパン」の目標を掲げる。目指すは日本一そして世界へ、小澤、レイバンズの挑戦が始まる。
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