近畿学生野球リーグ第3節2回戦、阪南大－神戸大が4月21日、舞洲ベースボールスタジアムで行われた。前節から3連敗し、優勝まで1試合も落とせない神戸大だったが、先発福井（経営・4年）が5回持たずに5失点で降板。打線も振るわず、1－6で2節連続の負け越しとなった。【4月21日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】?

　試合開始後、一度はやんだ雨が、阪南大の連打とともに非情の雨となって降り注いだ。

　4回までランナーを出しながらも、2点に抑えていた福井が5回に捕まった。二死から連打で満塁とされると、代打新城に走者一掃となるレフトオーバーの適時二塁打を打たれて降板。2番手大岡（発達・2年）が後続を断ち切るも、5点の差が神戸大に重くのしかかった。
　打線は阪南大のエース萬谷から8安打を放ちながらも、勝負どころで凡退。8回、2番後藤（経営・3年）の二塁打と4番金川（発達・4年）の右前適時打で1点を返すのがやっとだった。7回は3球、9回は6球で攻撃を終えるなど、打線の淡白さが際立った。

　試合後、ミーティングを終えた中村監督は「思った以上に今日のゲームも（前日は完封負け）タイムリーが出ない。ランナーがいるところで考えたバッティングが出来ていない」と、2試合で1点しか取れなかった打線を嘆いた。昨年の秋季リーグでは阪南大に勝ち越して6年ぶりの2位、今季は優勝候補とまで言われた。しかし、第3節を終えて味わった現実。「（自分もふくめ）チーム全体としておごりがあった。身の丈にあった野球が出来ていなかった」と選手だけでなく、自らの采配にも原因があったと振り返った。
　次は最終節となる大市大戦。今季昇格した対戦相手に「格上と戦うぐらいの気持ちでいく」と中村監督。優勝の可能性が絶望的となった今、見据えるのは秋季リーグ。実りの秋を迎えるためにも、次節でしっかり種をまいておきたいところだ。

●近畿学生野球春季リーグ第3節2回戦（4月21日・舞洲ベースボールスタジアム）
神戸大　000 000 010＝1
阪南大　010 130 10X＝6

【神戸大】●福井、大岡、伊勢本－中田
【阪南大】○萬谷－田中