近畿学生野球春季リーグ第4節1回戦、神戸大-大市大が4月28日、南港中央野球場で行われた。先発伊勢本(工・4年)がテンポのいい投球で9回をわずか2安打に封じ込むと、1番中田(発達・4年)の2本のタイムリーなどで援護。5-0で今季初の完封勝利を収めた。【4月28日 神戸大NEWS NET=UNN】?
エースが投じた104球。そのすべてに気迫がみなぎっていた。今季初めての完封勝利。だが、あわやノーヒットノーランという快投にも、エースは冷静だった。
4連敗を喫した神戸大が優勝出来る可能性は、前節ですでに消滅していた。「(優勝がなくなったことで)逆にプレッシャーがなくなった」と伊勢本。今季、四死球から崩れる場面が多かったが、この日は9回を投げて4つ。それでも伊勢本は「2安打に抑えたことより、4つの四球が課題」と振り返る。5回、打線が点を取った後の先頭バッターを歩かせた。6回にも先頭と二死から四球を与えた。しかし、相手の拙攻にも助けられ、7回以降は再び凡打の山を築いた。「エースとして一本立ちしたい。一人で最後まで投げ切ることが目標」と学生生活最後のシーズンに向けて、新たなスタートを切った。?
「とにかく技術よりも迫力。気迫」と精神面を強調した中村監督。どんなプレーにも声を出す。グラウンドにいる選手、ベンチが一丸となって試合を盛り上げる。監督自身もベンチの一番前に立ち、選手を出迎えた。
大幅な打線の入れ替えも功を奏した。下位打線に据えることが多かった捕手中田を今季初めて1番で起用。「中村さん(監督)の起用に応えたかった。出来ることをしっかりやるだけ」と話す女房役は、6回に中押し、8回にはダメ押しとなるタイムリーでエースの完封劇に花を添えた。1番から9番へ下がった木下(発達・4年)もしっかりとつなぎ、下位打線からのチャンスメイクが勝利に結びついた。「こういうゲームを相手がどこであれやっていきたい。そういう意味ではうれしい」(中村監督)。?
投打がかみ合い始めた神戸大。残り1戦。秋に向けて有終の美を飾りたい。
●近畿学生野球春季リーグ第4節1回戦(4月28日・南港中央野球場)
大市大 000 000 000 =0
神戸大 000 202 01X =5?
【大市大】●市場-川島
【神戸大】○伊勢本-中田
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