今年で15回目となる灘チャレンジ。1995年に起こった阪神・淡路大震災の復興祭として、地域住民と作り上げるまつりだ。6月7日の本番に向けて準備に精を出す実行委員長に話を聞いた。【5月31日 神戸大NEWS NET=UNN】?
灘チャレンジ2009のテーマは「私たちは、忘れない。忘れさせない」。震災から15年が経ち、灘区には震災を知らない住民も多く生活している。そんな住民たちに震災当時の記憶を伝えたい。2009年の灘チャレンジの大きな柱のひとつだ。「能登半島や新潟中越沖地震についても考えてほしい」と実行委員長の武久真大さん(発達・3年)。灘チャレンジの舞台は都賀川。昨年増水による事故が起こり、被害者が出たのは記憶に新しい。この事故も灘チャレンジ2009を支えている。今回は追悼を行い、親水空間として都賀川とどう向き合っていくか、メッセージを発信するそう。?
「一人一人のスタンスの違いでずっともめていた」と武久さんは苦笑した。灘チャレンジ2009が始動したのは昨年の12月。2月から3月にかけて地域の人たちと話し合い、準備に取りかかった。4月に入ると新入生とともに灘チャレンジをまつりの形として作り上げる段階に入った。しかし、新型インフルエンザの影響で5月16日から1週間大学での活動を休止せざるを得ない状況に。「中止や延期も考えた。1週間の休講中は大変だった」。休講中はOBの助けもあって、準備は最終段階にたどり着くことができたという。「インフルエンザで沈んだ神戸を盛り上げたい。これが僕らの役目じゃないのかなって」。
実行委員長として、企画や準備に奔走した武久さん。「町の人に応援してもらえたときは、『よし!』って思った」。地域住民との関わりが深い分、得られるものも多いそう。今年の見どころを尋ねると、「ありすぎて決められない。パンフレットから会場まで学生の熱い思いがつまってる。少しでも受け止めてもらえれば」。?
例年通り、風刺劇や模擬店などが企画されている。前日のパレードも行われる予定。灘チャレンジ2009は6月7日、都賀川公園で午前10時から開催される。詳細は灘チャレンジ2009ホームページ(http://nadacha.net/)で。
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