関大のこの日、3点目となるシュートがゴールに吸い込まれた瞬間、神戸大の選手らは天を仰いだ。2-1とリードして前半を折り返し、迎えた後半。残り時間は15分。ここまで何度も自陣に攻め込まれシュートを浴びせられるもゴール前で堅い守備を見せ、1失点に抑えていた。神戸大の勝利は目前だった。?
後半20分、相手の放ったシュートがゴールに突き刺さり2-2の同点に。勝負は振り出しに戻ったはずだった。しかし直後、22分にも失点。掴みかけた勝ち点3はするりとこぼれ落ちた。
「負けたら昇格が無くなる試合だと思って臨んだ」。試合後、しぼり出すような声でMF小野田主将(発達・4年)はこの試合の重要性を語った。リーグ戦2試合を終えて、1勝1分で勝ち点4だった神戸大。2勝し勝ち点6の関大に勝利し、勝ち点3を積み上げることが出来れば、一部チームとの入替戦出場権の獲得に向けて他チームより頭ひとつ抜け出せた。逆に敗れると、入替戦出場権の獲得が厳しくなる試合だった。
「前半は目指していたホッケーが出来たけど後半失速してしまった」という主将。敗因については「交代要員の少なさ」をあげた。確かに後半終盤、足が止まり、相手にパスをカットされ攻め込まれたことが失点につながった。
試合後、呆然とし肩を落としている選手が目立った神戸大。しかし同志社戦を明日に控えている。主将も「明日まだ試合があるので気持ちを切り替えないと」と話した。選手らに与えられた時間は短いが、敗戦から立ち直り勝利を目指す。
○30日終了時点での各大学の勝ち点と残り試合数
関大-勝ち点9(3勝)、残り2試合
羽衣国際大-勝ち点8(2勝2分)、残り1試合
同志社-勝ち点5(1勝2分)、残り2試合
神戸大-勝ち点4(1勝1敗1分)、残り2試合
和歌山大-勝ち点1(1分3敗)、残り1試合
大体大-勝ち点0(3敗)、残り2試合
※1位チームが入替戦出場権を獲得する
●関西学生ホッケー春季リーグ2部(5月30日・長居球技場)
神戸大 2 2-1 3 関大
0-2
【神戸大】小楠(前半4分)、岩崎(前半14分)
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