ホールを包む伸びやかな歌声 関混連定期演奏会

関西の6つの大学の合唱団から構成される関西学生混声合唱連盟の定期演奏会が6月3日、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで行われた。神戸大からは混声合唱団アポロンが、人数を生かした厚みのある歌声を披露し、約1200人もの観客を魅了した。【6月5日 神戸大NEWS NET=UNN】

 アポロンはブラームス作曲の「Fest-undGedenkspr?che(祭典と記念の格言)」をドイツ語で荘厳に歌いあげた。部長の藤井良治さん(工・4年)は「(ドイツ語曲は)半年前から取り組んだが、かなり厳しかった。定期演奏会でもやる曲なのでそれに向けてもっと練習したい」と今後に向けて話した。 

 関西では5月の下旬に新型インフルエンザの流行のため大学が休校に。休校期間中は練習も中止を余儀なくされ、演奏会の開催自体も危ぶまれる状況であったという。指揮者の近藤一寛さん(経済・4年)は「休み中もみんなそれぞれが自発的に楽譜を見るなどの努力をしてくれていたと思う」と部員たちを評価した。また藤井部長も「みんなの集中力が増して、エネルギーを感じた」と話した。 

 またオーケストラを加えての6大学合同演奏では、第40回記念として作曲家の千原英喜さんによって書き下ろされた「CANTATA〈FLOOD〉 カンタータ〈洪水〉」を初披露。演奏後には千原さんもステージに登場し一際大きな拍手が送られた。関混連の理事長として参加したアポロンの畑俊輔さん(経済・3年)は「千原先生という有名な方に作曲していただいた曲を初演できたことは、連盟にとって貴重な経験になった」と目を赤らめた。


《訂正》記事の中で「KOBELKO大ホール」とあったのは「KOBELCO大ホール」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。(ニュースネット編集部 2009年6月7日午前1時10分入力) 

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