男子バスケットボール旧三商大戦定期戦(三商大戦)の最終日が7月5日、神戸大発達科学部体育館で行われた。2日目を終えて勝ち星の無い神戸大は挽回を狙ったが、この日行われた2試合ともに敗北。今大会の最終成績は4戦全敗に終わり、10年ぶりの最下位に沈んだ。【7月10日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大、一橋大、大市大の3大学がそれぞれ2回ずつ対戦して順位を決定する、バスケットボールの三商大戦。現在3連覇中の神戸大は一橋大、大市大との1度目の対戦に連敗。最終日であるこの日は両大学との2戦目に臨み、巻き返しを狙った。
◯詰めた後半、届かぬ白星 対一橋大戦
序盤の点差が響き、中盤以降の追い上げもあと一歩、という形での敗北を何度も経験してきた神戸大。三商大戦ここまでの2試合に関しても「序盤に離された点差でそのまま行ってしまった」と藪脇コーチは振り返る。そしてこの試合も、チームはやはり立ち上がりの悪さに苦しんだ。
前半、一橋大のPG加藤の厳しいディフェンスに手を焼いたPG内橋(法・4年)は、オフェンスのリズムを作れない。リバウンドも簡単に相手に奪われ、苦しい展開が続いた。?
後半に入り、内橋が前半のお返しとばかりに加藤に対して前線から激しくディフェンスについたことで風向きが変わる。簡単にはパスを出させず、ボールを奪って速攻のチャンスを生んだ。勢いづいた神戸大は一橋大を攻めたて、最終Q半ばには5点差にまで詰め寄る。しかし最大19点差のビハインドを覆すことは容易ではなく、63ー73で惜敗。白星まであと一歩及ばず、3連敗となった。?
◯悪夢の後半、逃した白星 対大市大戦
課題となっていた滑り出しは順調だった。
この日2回目の試合にも選手らは疲れを見せず、対一橋大戦の後半の勢いをそのまま持続。前半だけで10得点とC中山(工・4年)がゴール下で存在感を示せば、1年生のPG西村(発達・1年)がコート狭しと動き回って一橋大のディフェンスをかき回す。36-25と11点のリードを奪って前半を終えた。
悪夢は後半。攻守にわたり活躍していた中山が第2Q終盤に足を負傷し、コートを去る。中山抜きの戦いを強いられた神戸大は、第3Qから完全にリズムを崩した。「みんなが自分がなんとかしないと、となりすぎた。周りとの連携がとれなくなった」と藪脇コーチ。
後半20分間で13得点のみとオフェンスが全く機能しなくなる。アウトサイド、インサイド、速攻と次々にシュートを決められディフェンスも崩壊。一気に逆転を許し、49-72で黒星を喫した。
この試合の敗北で、今大会の全敗と10年ぶりの最下位が決定。中盤まで試合を優位に進めながらの逆転負けに、西村は「後半はみんな足が動いていなかった」と悔しさをにじませた。
追いすがるもあと一歩及ばなかった一橋大との試合。リードしながら勝利を逃した大市大との試合。どちらも歯が立たなかったわけではない。しかし、結果は全敗で三商大戦10年ぶりの最下位。
1週間後に控えた京阪神三大戦について、「そろそろ勝ちたい。勝たないとまずい。内容より結果を出さないと」とした藪脇コーチ。これまではリーグ戦に向けて結果よりも内容を重視することが多かったが、三大戦に関しては勝利を求めた。秋のリーグ戦開幕は8月の下旬。チームをつくりあげるために神戸大に残された時間は、あと2ヵ月を切った。
◯大市大9年ぶりの栄冠
今回の三商大戦で優勝を勝ち取ったのは大市大。昨年まで長らく最下位に甘んじていた同大だが、今年は3勝1敗と好成績をおさめた。勝敗で並んだ一橋大との直接対決が1勝1敗とタイだったため、得失点差で上回った大市大が9年ぶりの優勝に輝いた。
大市大キャプテンのSG池田は「3位ばかりでいつも悔しい思いをしていた。自分たち(4年生)が最後の年に優勝できて、みんなに感謝している」と喜びを語った。
●男子バスケットボール旧三商大戦定期戦(7月5日・発達科学部)?
神戸大 73 21ー11 63 一橋大
24ー22
18ー21
10ー9
神戸大 49 19ー13 63 大市大
17ー12
4ー22
9ー25
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