六甲山の山ろくという立地から、通学時には長い斜面を登ることが避けられない神戸大。多くの学生が単車通学を選んでいるが、安全面や交通マナーに関する意識はどうか。学生生活課に話を聞いた。【7月24日 神戸大NEWS NET=UNN】?
学生生活課のまとめによると、平成11年度から20年度にかけての事故件数は155件で、ほとんどが歩行時以外に発生している。また、この10年間で8名の神戸大生が死亡しており、その全てが二輪車乗車時の事故だった。事故の件数自体は決して多くはないものの、平成12年度には神戸大生の単車での死亡事故が相次いだことから、兵庫県警灘署により事故防止を啓発するビラが配布されたこともある(2000年9月のニュースへ)。?
また、近隣住民からは、「(学生だけでなく)車に乗っているひとにとっても危ない」、「信号待ちのバイクが道をふさいで通れない」などといった学生の単車通学時の交通マナーに関する苦情も。神戸大周辺を走るタクシーの運転手は、学生の交通マナーを一言「最低」と評価。「急いでいるのはわかるが」と渋い顔をした。
学生生活課では、「(マナー喚起はしているが)学生が自分のこととして受け止められていない。大学側で出来ることはするが限界がある」と学生個々のマナー意識の問題に頭を悩ませている。?
学生生活案内などには「単車による通学の自粛」とあり、大学として単車通学を勧めてはいない。しかし、実際には「最近安くなってきたし、やはり大学がこういうところにあるので(単車が)必要」(学生生活課)というのが現状だ。学生生活課学生相談係の藤原義夫さんは「バイクの事故は命にも関わるし一生の後遺症が残ることもある。学生の将来が狂うと、本人だけでなく両親も悲しむ」と、事故防止を訴えていた。
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