神戸大は8月4日、大学本部で記者会見を開き、神戸市のポートアイランド地区に新たな統合研究拠点を整備することを発表した。同地区での産官学連携を、文・理の垣根を越えた融合的研究の推進力とすることが狙いとしている。【8月6日 神戸大NEWS NET=UNN】
今回発表されたのは、ポートライナーのポートアイランド南駅付近、約2500平方メートルの敷地に、延べ床面積4000~5000平方メートル、7階建ての研究拠点を10数億円かけて建設する計画。平成23年度5月ごろの運用開始を予定し、付近に建設中の、理化学研究所の次世代スーパーコンピュータ施設との連携も期待される。
神戸大は、理学、工学、農学、海事科学という4つの研究科を結んで自然科学系の研究を進める、「自然科学系先端融合研究環」を平成19年度に設置するなど、複数の学問分野をまたぐ教育研究を目指してきた。新研究拠点では、自然科学系にとどまらず、人文、医療、自然科学など、各分野が連携した研究を推進するという。?
今年4月の就任後、初めての記者会見となった福田秀樹学長(前自然科学系先端融合研究環長)は、多分野が協力して「知を社会に貢献できる姿に応用」することがこのプロジェクトの「出口」であると繰り返し主張。今回の計画に関して同研究環での成功が自信になったとし、「(以前から)ほかの学術分野でもそうした組織ができれば、という思いはあった」と話した。加えて、他大学の研究者とも積極的に交流し、異なる学術分野同士の接点を開拓していくことも強調した。
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