寒空の下での15年 六甲台慰霊碑前で献花・黙とう

阪神・淡路大震災から、1月17日で15年を迎える。神戸大では1月15日、六甲台キャンパスの慰霊碑前に、遺族や大学関係者らが黙とうと献花に訪れた。【1月15日 神戸大NEWS NET=UNN】

 神戸大では、学生、教職員合わせて47人(旧神戸商船大含む)が犠牲となった。15年を前に、慰霊碑前には大勢の人らが訪れた。犠牲者の1人である競基弘さん(当時=自然科学研究科博士前期課程1年)の父、和巳さんは「やっぱり(15年ということで)いつもより記者の数が多い」と驚いた様子。?

 最初に献花・黙とうを行った福田秀樹学長は「神戸大もたくさんの人が亡くなり、大学の歴史として忘れられない。ご冥福をお祈りしています」と話した。


●競基弘さん(当時=神戸大大学院自然科学研究科博士前期課程1年)の父、和巳さん?
 だんだん年を取ってしまって、昔のようには(正門前の)階段を上がれなくなった。名古屋では震災のニュースは少ないが、神戸に来ると一体感を感じる。タクシーの運転手が涙を流して慰めてくれた。やっぱりここでは震災のことを共有できる。?

●競恵美子さん(競基弘さんの母)?
 神戸に来ると改めてやりきれない。悲しい、寂しい思いにかられる。15年するとこれだけの年齢になった。あと何年元気に階段を上がって来れるかなぁ。それでも慰霊碑と東遊園地はできるだけ毎年行きたい。 (息子が)元気だったころの神戸の空気に触れる気がする。きっとここに(基弘さんが)来てると思う。?

●白木健介さん(当時=経済・3年)の父、利周さん?
 もう15年たったのかと振り返ることになる日。ここまでこれたのは亡くなった子供のおかげ。まわりは15年、20年というけれど気持ちがどんどん変わるわけじゃない。1つ1つ何をしてきたか振り返るぐらいにしかならない。本来なら私が逝くべきなのに、なんで子供がという気持ち。?

●森渉さん(当時=法・4年)の母、尚江さん?
 毎年同じ気持ちで来ている。15年目になっても皆さんの顔を見させてもらえ、お会い出来て良かった。ああ15年かという感じ。(当時の教授も今はもう大学にはおらず)時間の経過を感じる。?

●森茂隆さん(森渉さんの父)?
 若い人は地震で亡くなった人の分まで社会のためにがんばっていただきたい。?

●長尾信二さん(当時=工・2年)の母、フジ子さん?
 絶対お母さんのことみてあげるというような優しい子だった。毎年高松から現場や三宮や大学に来る。亡くなった当時は悲劇のヒーローでわたしだけがつらいという感じだった。(15年たって)今は反省してる。みんなに感謝してます。?

●長尾邦昭さん(長尾信二さんの父)?
 15年は長いようで短い。献花した時、今年も来たぞ、と話しかけながら花をそえた。子どもが亡くなるというのは受け入れにくいし、当然だが誰かを無くすことは悲しい。?

●歯朶原孝さん(当時=理・3年)の父、謙三さん?
 どこに何があっても人ごとではない。(ハイチの地震について)気の毒。時期的に(阪神・淡路大震災と)重なるから。(被害の)範囲が広いから大変だろうと思う。?

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