神戸大学(都市安全研究センター・先端膜工学センター)主催の「いのちの「水」シンポジウムー緊急時の用水確保に関する検証―」が、1月15日、神戸国際会議場メインホールで開催された。研究発表のほか、緊急時の用水確保をどうするかについてパネルディスカッションが行われた。【1月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
開催に先立ち、神戸大の福田秀樹学長は「20世紀は石油の時代、21世紀は水の時代とも呼ばれている。水不足は深刻で重要な課題。都市安全研究センターと浄水処理研究を行う先端膜工学センターが共同で(シンポジウムを)開催するのは意義深い」とあいさつした。
これまで阪神・淡路大震災など、災害が起こるたびに水の重要性が叫ばれてきた。水洗トイレ、洗濯、入浴や消火など飲料水以外でも災害時に水は必要となる。
元兵庫県副知事の齋藤富雄氏や、神戸大大学院経営学研究科の加護野忠男教授ら5人のパネリストによるパネルディスカッションでは、緊急時の水の確保について、行政、市民、企業など様々な視点から議論された。「震災時は給水車がいつどこに来るかわからなかった」といった情報伝達の大切さや、「支援物資を提供できる」民間企業の力の必要性など意見が交わされた。
加護野教授は最後に「経験から対応のレパートリーをどれだけ増やせるかが大事」と締めくくった。
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