阪神・淡路大震災で犠牲となった競基弘さん(当時=自然科学研究科博士課程前期1年)の遺志を継ぎ、レスキューシステムの研究開発において優れた業績を残した40歳未満の研究者を表彰する「第5回競基弘賞」の授賞式が1月15日、神戸国際会議場で行われた。プレゼンテーターとして基弘さんの父の和巳さんも出席した。【1月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
「競基弘賞」が始まったのは2006年。基弘さんの「ドラえもんのような人の心をいやすロボットを作りたい」という夢を、基弘さんの教官だった松野文俊・京大教授が引き継ぎ、授賞式を行ってきた。?
5回目となる今回は、多田隈謙三郎・阪大助教、産業技術総合研究所の下羅弘樹さん、ロビン・マーフィー・テキサス大教授が受賞。また、今年度からは、主に学生を対象とした「奨励賞」の授与式も行われ、神戸大の諌山(いさやま)真吾さん(工学研究科・M2年)が「レスキュー工学奨励賞」を受賞した。?
基弘さんの父、競和巳さんは、この授賞式に毎年出席している。「毎年、技術の進歩のスピードがすごい。彼(基弘さん)が生きてたらびっくりするんじゃないかな」と笑う。基弘さん自身は後世に残る業績を残すことはできなかったが、「この賞を通じて、社会に貢献できたと喜んでると思う」。
●「レスキュー工学奨励賞」を受賞 諌山真吾さん
「犠牲者の名を冠した賞は、レスキューの必要性を感じる。僕のはまだ研究段階なので、現場で活用してもらえるものができたら」。?
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