1月17日午前5時46分。今年も故・上野志乃さん(当時発達・2年)の父・政志さんが、黙とうを捧げるため志乃さんが亡くなった下宿跡を訪れた。震災から15年、当時の様子を鮮明に記憶している政志さんは「(15年は)短いですね」と話した。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
高校時代はよく、朝が弱かった志乃さんに「車で連れて行って」と頼まれたと政志さん。 下宿先では目覚まし時計を2つ家に置いていた。その時計は5時46分を指し止まったままだ。友達とのレポートの宿題を終え、こたつの中で休んでいたその時、下宿が倒壊し亡くなった?
政志さんは手作りの竹灯篭に灯をともし、「箱」と呼ばれる慰霊碑に黙とうを捧げた。「自然なものが好きで」(政志さん)。自宅から取ってきたカラスウリや、志乃さんがパンフレット(所属していたマンドリン部演奏会)のモチーフに使ったデンファレの花を供えた。?
「震災から15年、節目というが16年目はどうなるのか」と話す政志さん。18日早朝、瓦礫の中に友達の頭を、次に娘の足を発見した。心に未だに残る鮮明な光景。震災の記憶が薄れることはない。
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