昨年10月、神戸大生が野宿者襲撃を装う動画をインターネット上に掲載し、大学に抗議が寄せられた騒動を受け、学生らが再発防止を訴えかけようと活動を始めている。【1月19日 神戸大NEWS NET=UNN】?
問題となった動画が撮影されたのは昨年8月。4年生の男子学生が神戸市中央区内の公園で、野宿者に扮した友人に生卵を投げつける様子などを収録し、インターネット上のソーシャルネットワーキングサイト「mixi」に掲載した。10月下旬にネット掲示板などで動画に対する批判が寄せられ、29日には大学側に問い合わせが相次いだ。 事態を重く見た大学側は同日、男子学生を呼び出し、所属学部長から口頭で厳重注意。報道各社に男子学生の謝罪コメントを送付した。?
一連の騒動を受け、ボランティア活動などで野宿者の支援を行っている学生、教員らが、再発防止を求める活動を始めた。昨年12月18日、有志10人が集まり、騒動の経過、大学の対応や問題点について議論。大学や学生らに対し、野宿者への差別防止を訴える啓発活動を行うことなどを話し合った。 また、各社の報道内容などから、大学側の対応、学生の謝罪内容が騒動の収拾に終始し、野宿者への差別行為に触れていないことにも言及。動画が持つ問題点を明らかにした上で、今後の活動を行うことを決めた。
○今後の活動方針は 学生らは今後、学内で行う活動として、1月20日から22日まで啓発用ビデオ「『ホームレス』と出会う子どもたち」の上映会を企画。22日には、ビデオの制作にも関わった生田武志さん(ホームレス問題の授業づくり全国ネット)による解説も予定している。活動に携わる男子学生(4年)は「動画を作成した学生らを責めるのではなく、まず野宿生活をしている人たちの状況を理解し、偏見と差別を解いていく必要性がある」と話す。 場所は、いずれの日程も国際文化学部M202教室で午後5時半から。問い合わせは神戸大学「『ホームレス』と出会う子どもたち」上映会実行委員会(kobe.nojuku.joueikai@gmail.com)まで。
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