「野宿者自体をよく知って」 学生有志らが野宿者問題DVD上映会

神戸大の有志の学生らによって、1月20日から22日にかけて、DVD「『ホームレス』と出会う子どもたち」の上映会が国際文化学部M202教室で行われた。最終日には、DVDの製作に携わった生田武志さん(ホームレス問題の授業づくり全国ネット共同代表)の講演会があり、参加した学生らは野宿者問題について改めて考えた。【1月26日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 神戸大生らが野宿者襲撃を「自作自演」した動画がインターネット上に出回り、世間を騒がせたのが昨年10月下旬。騒動を受け、12月に以前から野宿者問題に関わってきた学生や教員らが有志で集まり、活動を開始した。今回の上映会は、神戸大生に野宿者の問題をよりよく認知してもらうための企画だ。  

 DVDの中では、主に小学生の「子どもたち」が路上で生活する人を訪ね、コミュニケーションをとりあって野宿者問題にふれる「子供夜回り」が紹介。幼い頃から理解を深め、野宿者襲撃などの問題を防ぐ取り組みの様子が映された。?

   「『ホームレス』と出会う子どもたち」の企画段階から製作に関わった生田武志さんは、上映後の講演会の中で、日本の野宿者問題について「非常事態が続いている」と表現。「子供夜回り」や小学校での授業などの教育で、野宿者への差別意識を取り払う努力の重要性を強調した。

 教師を目指しているという根来宏行さん(発達・3年)は22日の上映会に来場し、「隠されて来たホームレス問題をどう見える形にするか」と教育の役割について深く考えていた。?

 上映会の司会を務めた江口怜さん(発達・4年)は、「自作自演騒動」について「身近で起こったことがショックだった」という。しかし、その後ネット上を中心に巻き起こった学生への批判の渦には「こいつはやっていいんだと思った人に集団で攻撃していた。あれでは(社会的立場の弱い野宿者に)襲撃をやっていることと同じ」と残念そうに振り返った。江口さんは同じ大学に通う学生として、差別をなくすために「野宿者自体をよく知ってください」と訴えた。

《お詫びと訂正》 記事中で「製作に関わった生田武士さん」となっているのは誤りで、正しくは「製作に関わった生田武志さん」でした。関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。?

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