発達科学部人間表現学科3年生による創作舞台「ステウルカ」が、2月4日に出光佐三記念六甲台講堂で行われた。学生らが、「人間を表現する」という思いから何が人間らしさなのかを考え、舞台で表現した。【2月11日 神戸大NEWS NET=UNN】?
カラフルな布が壁からたくさん垂れ下がる。その中央に一人の少女が立ち、ごみ箱にごみを捨てていく。
ごみは、少女が捨てていく感情。それらは色・音楽・ダンス一体となったステージで表現される。怒り、喜び、悲しみ、愛情と捨てていき、最後に残ったものは「死ぬことへの恐れ」だった。その恐怖に飲み込まれてしまったとき、捨てたはずの感情があふれ出してくる。
感情は捨てうるか。
「伝えるより問いかけたい」と演出の西田愛苗さん(3年)。人間を表現したいというテーマに対し、何が人間らしさなのかと考えたとき、それは「感情」なのではないか、という案が出た。その「感情」を失っていったらどうなるのか、答えを観客自身に見つけてもらいたいというパンフレットを上映後に配布するなどの工夫を凝らした。
「イメージを作ることも、そのイメージを具現化することも難しかった」と西田さんは話す。「テーマが抽象的なので、説明的になるのも嫌だし、お客さんが置いてけぼりになるのも嫌だった」。
舞台を見に来ていた発達2年の学生は「感情があふれ出したときに、テーマごとの音が混ざっていくところがすごかったです」と感想を話した。
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