春季関西学生ソフトボールリーグが4月11日に開幕する。昨秋、2部で優勝し15年ぶりの1部昇格を果たした神戸大は、初戦でいきなり強豪・同志社を激突。私大が居並ぶ大舞台での戦いに挑む。【4月8日 神戸大NEWS NET=UNN】?
「目標はもちろん残留。私立ばっかの中でやっていくには、せこくでも勝つ戦いをしないと」。主将兼監督の柴田憲(保・4年)が話す通り、戦力、環境両面で不利な神戸大が、強豪私大の中で残留を勝ち取るには、正攻法では厳しい。四死球や振り逃げでもランナーを溜め、1点でも多く取って守り切る。神戸大が目指すのは「泥臭いソフト」だ。?
チームの鍵を握るのはエース美馬(理・3年)。柴田憲をして「うちは投手頼みのチーム」と言わしめる右腕の出来が、勝負の行方を左右する。美馬自身も「練習試合より本番の方が力が出る。頑張ります」と気合十分だ。?
ただ、3月13日の同志社との練習試合では、10点近くの大差をつけられて完敗。美馬の甘く入った球を狙われ、内野陣の失策がさらにエースのリズムを狂わせた。「『このままじゃあかん。確実にレベルアップしないと』とみんなが認識した」と柴田憲。1部のレベルを肌で感じたことで、昇格で浮足立ったチームが地に足をつけることができた。一週間後の大産大戦は接戦を制し、昨季1部5位で残留争いのライバルと目される相手にプレッシャーを与えた。?
部員16人のうち、高校でソフトボール部に所属していたのが3人だけであるため、基本的な守備には課題を残す。2部を制したメンバーから、主力数人が就職活動を理由に退部したことによる戦力ダウンも否めない。それでも「やるしかない」(柴田憲)。本格的にソフトボールを指導できる監督がいないため、練習メニューなどはすべて柴田憲を中心に自分たちで考える。最大の課題である内野の守備には、試合で起こりうるさまざまな場面を想定した練習を組み、個人、そしてチームとしてのレベルアップを目指して取り組んでいる。「正直、まだまだこれから。でも楽しみでもある」。柴田憲の言葉には、不安と期待が混じる。
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