「日本を今一度洗濯いたし申し候」。旧体制のままでは日本は危ない。長州藩が苦杯を喫した下関戦争において危機感を抱いた坂本龍馬の言葉だ。【4月27日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】?

　龍馬は見たことのない異国の地に夢を抱き、日本を変えようという大きな志を抱いた。土佐藩の武士階級の中でも低い下士に過ぎなかった龍馬だが、日本を大きく変える明治維新に影響を及ぼす偉大な人物となった。
　最近、大河ドラマを見るたびに自分も幕末を生きた人々のあのような大きな志を持たなければと感じる。1を2や3に増やすのは簡単だが、0を1にすることは大変だ。何もない所から明治維新を起こした幕末の龍馬らの志の力には感銘を受ける。

　 　春は出会いの別れの季節というように、新たなスタートをきった人が多いことだろう。特に新入生にとっては待ちに待った大学生活だ。大学は「学習」から「学問」をする場となる。「習う」から、「問う」へ。また、勉強だけが学問ではない。普段の生活一つ一つとっても問う力は試されることだろう?

　 　大学に入学し早くも2年が経つ。入学したての頃の初心を忘れず、龍馬のような大きな志を持ち続けたいものだ、とふと思う。