2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英京大名誉教授が5月10日、出光佐三記念六甲台講堂で「トップウォークの発見―学問の喜びと科学者の責任―」と題した講演を行った。学生や大学職員、地元の住民ら約500人が参加。自身の人生や戦争に対する考え方などを語った益川氏の話に耳を傾けた。【5月12日 神戸大NEWS NET=UNN】?
今回の講演会は日本科学者会議と神戸大教職員9条の会(以下9条の会)の主催。戦争を体験し「九条科学者の会」を立ち上げるなど平和活動に積極的に取り組む益川氏に、9条の会のメンバーが講演を要請したことで実現した。?
故郷である名古屋でアメリカによる空襲にあった益川氏は、憲法第9条をなくそうという立場の人らに対し「交戦権を復活させて、どこと戦争するつもりなのか。僕にはわからない」と批判。さらに、「戦争あと200年でなくせる」と力強く話し「われわれは主体的に戦争がない社会を作っていかないといけない」と聴衆に語りかけた。?
ノーベル賞の話を聞くつもりで来たという上西達也さん(工・2年)は「実体験や戦争の話とか、違う話が多くて意外だったけど、おもしろかった」と話した。
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