阪神・淡路大震災15周年記念・連続講座（主催・都市安全研究センター学生ボランティア支援室）が10月13日、国際文化学部Ｂ102教室で行われた。第3回目の今回は初代兵庫県防災監等を務めた齋藤富雄さんを講師に招き、「苦闘からの教訓-兵庫県の防災と危機管理-」と題して講演が行われた。【10月22日　神戸大NEWSNET＝ＵＮＮ】?


　3つのキーワード「失敗を活かす」、「繋がりを活かす」、「人を活かす」を中心に、齋藤さんは自身の震災体験や初代兵庫県防災監、兵庫県副知事を歴任した行政側の視点も交え防災や危機管理について話した。「情報施設やどんなに立派な施設を作っても使うのは人、だからいかに教育が大切か」と防災教育を重要性を説いた。その他にも、実践的危機管理の視点などについて話し、訪れた学生らは普段聞くことのない行政側からの防災の話に熱心に耳を傾けた。?

　齋藤さんは学生らに対し「我々も防災について色々取り組んでいる。本当の意味では、みなさん（学生）の年代が東南海地震などを受ける可能性がある。私たちがした悔しい同じ思いをしないように、一市民として学生一人一人が意識を持って欲しい」と話した。