全国でも珍しいオールナイトの学園祭、「厳夜祭」が岐路に立たされている。きっかけは2006年から実施された、運営母体である夜間主コースの募集停止。現在の4年が最後の夜間主生となるため、祭の存続が懸念されてきた。しかし厳夜祭実行委員会15人の8割以上が昼間の学生で、もはや「夜間」の枠を超えているのが現状。実行委員会は大学側に存続を希望しており、当日に視察を受ける予定だという。【10月8日 神戸大NEWS NET=UNN】?
9月21日夜、第37回厳夜祭実行委員会が国文キャンパスでミーティングを行った。様々な議題の中、関心を集めたのはやはり視察について。「学生委員から教授が(会場に)きて、終了後話し合いが持たれる」という委員長の畠中翔二朗さん(経済夜・4年)の話を、メンバーは引き締まった表情で聞いた。
「大学の流れとしては(祭は)なくなってしまう。こっちから動かないと」。40年近い歴史や独自の魅力を伝える「厳夜祭シンポジウム」開催、学食のモニターでの告知映像放映など、新たなアピール策についても話し合った。
昨年も打ち出した地域色は、今年も継続する。「地域の人もOBの人も仕事終わりに来れる」と畠中さん。「夜間主の祭」から全神戸大生、地域住民の祭りへ。来場者も近年増え続け、厳夜祭は確実にその存在感を増してきた。
「(夜間主コースがなくなるのは)時代の流れなんですけど、それでも夜の灯は消えないんだと。やる意味はあるんです」。夜の宴は終わらせない。実行委は今後も、ポスター作成、協賛品集めなど11月13日の本番に向けて精力的に動いていく。
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