ウインドサーフィン部の木本茉那さん(農・4年)が、11月15日から17日まで沖縄のJALプライベートリゾートオクマで行われた全日本学生ボードセーリング選手権大会(インカレ・女子の部)で優勝した。神戸大では初の偉業達成に「表彰式のときのことを思い出すとうれしくなってきますね」と笑顔で話す。【12月18日 神戸大NEWS NET=UNN】?
本選は9レース。1日目の3レースで暫定1位になると、2日目は得意とする風速6メートル前後。「テンションが上がった」。4レース中3レースで1位となり、3日目の最初のレースで優勝を決めた。「あまり実感がわかなかったけど、ずっと競ってた2位の子に『おめでとう』と言われて笑顔が出た」。?
大学入学後、新入生歓迎イベントでウインドサーフィンと出会った。帆をあげてボードの上に立ったときの景色が忘れられない。「海が近かった。本当にきらきらしてて、空も青くて、とにかく感動した」。?
入部してからは、週1日の全体練習以外にも自主練習に打ち込んだ。乗れば乗るほど自分の技術が上がっていくことが実感できた。「強風の中でもちゃんと乗れてる先輩たちにあこがれていても、気づいたら自分も乗れるようになってる。どんどんうまくなっていくのが楽しかった」。2年生のときにはインカレに初出場。結果は11位で入賞を逃したものの、レースごとに上がっていく順位を見て、自分の成長を実感した。?
だが、3年生になると部内では幹部の立場。学校の授業も忙しく、練習量が減った。2度目のインカレでは、練習不足からくる不安や後悔がプレッシャーとなり、本来の力が出せず8位。入賞を逃した。「『勝ちたい』という気持ちが弱かったんだと気づいた。まだ来年があるってどこかで思ってた」。リベンジを誓う。?
それまで量をこなしていた練習では、調整するポイントを絞り込んで徹底的に取り組んだ。周りと比べるのではなく、自分ができる最大限で努力したことが自信につながった。最後のインカレは「ミスはあったけどだいぶ落ち着いてできた」と振り返る。?
正直、ウインドサーフィンの魅力が何かはわからない。「乗ってると楽しい、としか言えない」。来年2月には大学対抗戦が待っている。目標はいまだ神戸大が果たしたことがない6位入賞。寒い冬は苦手だが、「もっと練習しないと。目標に向かってやってるのを忘れないように頑張ります」。引退はまだまだ先だ。
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