神戸大学混声合唱団エルデの第47回定期演奏会が12月18日、神戸文化ホール中ホールで行われた。部員は、毎年恒例の劇や普段は歌わない英語の曲に挑戦。最終ステージでは宮沢賢治が作詩した曲を朗々と歌い上げた。【12月19日 神戸大NEWS NET=UNN】?
第1ステージでは「John Rutter Anthems」を演奏。指揮は副指揮者の小塚大輝さん(農・3年)、ピアノ伴奏は前田裕佳さんが担当した。
練習段階で部員は、普段触れることの少ない英語の歌詞に苦戦したという。エルデ部長の西山愼一郎さん(経済・3年)は「顧問の先生やボイトレ(ボイストレーナー)の先生方に見てもらって、なんとか披露できる所まで持ってこれました」と話した。?
第2ステージは「企画ステージ」と称し、毎年脚本、演出、劇中歌などを全て団員で作っている。今年は「僕の正義、私の恋」というタイトルで、「男女のデート中に『脱獄囚』が迫る」というスリリングな展開。そんな中で時折ダジャレを言ったり、面白おかしく演技したりすることで笑いを誘い、観客を楽しませた。?
最終ステージである第3ステージでは、混声合唱組曲「月天子」を正指揮者の釜田啓樹さん(発達・4年)の指揮で演奏した。伴奏は第1ステージと同じく前田さんが担当。「人と宇宙・自然との交感」をテーマとして、宮沢賢治の持つ自然観や「仏教に対する深い信仰」を表現した5曲を演奏した。
5曲目に演奏した、組曲のタイトルにもなっている「月天子」とは、宮沢賢治が月を敬い親しむために名付けたもの。迫力ある歌声は会場いっぱいに響き、観客を魅了した。
アンコール曲は松下耕作曲の「信じる」。曲の最初のフレーズは、この演奏会で卒団する4年生だけで歌った。演奏終了後には大きな拍手が起こった。?
西山さんは「(演奏会は)やりきれました。」と清々しい表情。「来年はより面白い2ステを。歌も演技も頑張って欲しい」と後輩にエールを送った。
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