【東日本大震災】復興へのシンポ開催 福田学長「東北大と連携」

 「東日本大震災からの復興に向けて神戸にできること」と題した公開シンポジウムが8月3日、神戸国際会議場で開かれ、一般市民や研究者ら約470人が聴き入った。復興構想会議議長で神戸大名誉教授の五百旗頭真(いおきべ・まこと)氏が基調講演。東北大の井上明久総長らを招いたパネルディスカッションもあり、復興支援のあり方などを議論した。【8月15日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 神戸大の福田秀樹学長は、学術研究教育や社会貢献などの分野で東北大と連載を強化する考えを明らかにした。東北大の井上明久総長も、同大の被災状況を説明した上で「被災経験のある神戸大と連携していきたい」と話した。東北大は学生3人が死亡し、建物が損壊した。?

 福田学長は、神戸大は阪神・淡路大震災の経験をいかして復興支援に取り組んでいくとし、6月にまとめて五百旗頭氏に提出した提言を解説した。また、阪神・淡路大震災を受けて設けた「都市安全研究センター」や「震災文庫」などを紹介。安全・安心な社会の構築を目指した研究に全学で取り組んでいるとした。  

 五百旗頭氏は基調講演で、東日本大震災について、関東大震災と比較して「日本人は地震についてはずいぶん立派に耐えた」と指摘。しかし、津波を「悲惨な事態」とし、新たな対策の必要性を説いた。また、阪神・淡路大震災当時、自宅で被災した経験を振り返りながら、「減災」の考え方を強調した。?

 パネルディスカッションには福田学長のほか、五百旗頭氏、井上総長、室崎益輝・関学教授らが参加した。?

 講演を聞きに来ていた阪神・淡路大震災の被災経験をもつ会社員は、「とても興味深かった。通り一辺倒でなく、その災害や被災地域の特徴に合わせた復興のやり方をとっていくことが大事だと思った」と話した。

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