学生ボランティアの活動費どうすべきか 第三回学生支援GPシンポジウム開催

第三回学生支援GPシンポジウムが9月27日、アカデミア館多目的室で開催された。「国際社会貢献と学生ボランティア~グローバル・コミュニティーの一員として~」という今回のテーマの下、ボランティアについての学生報告やパネルディスカッションが行われた。【10月15日 神戸大NEWS NET=UNN】

学生報告では、國光智子さん(経済・4年)と頼政良太さん(理・4年)が自身の所属する団体や活動について報告。國光さんはフェアトレードを実践するPEPUPに所属。PEPUPでは、フィリピンからドライマンゴーを輸入し、大学生協やカフェに卸し販売を行っている。「お金のやりとりがあるので、マンゴーの生産者側と私たち輸入側のお互いが責任を感じながらやっている」(國光さん)。被災地NGO恊働センターの一員として頼政さんは、東北地方のボランティアに参加。「震災直後、ボランティアは時期尚早の声が足をとめてしまったのではないか」と指摘した。

パネルディスカッションでは、兵庫県国際交流協会理事長、齋藤富雄氏が「ボランティアをする学生への大学側の支援が不十分ではないか」と提言。これを契機に、学生ボランティアの活動費をどう賄うかについて議論がなされた。会場からは「大学側などが資金を負担し、学生はボランティア活動に専念するのがいいのでは」という意見が出た。移動費、宿泊費が自己負担だったために被災地ボランティアへの参加をあきらめた男子学生には、齋藤氏が「参加側の金銭的負担がないボランティアを受け付けている団体もいくつかある」とアドバイスをした。

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