有終の美を飾る落語 第46回六甲寄席

落語研究会による第46回六甲寄席が、26日に灘区民ホールで開催された。今回の公演で引退を迎える3年生の熟練の落語に、老若男女で埋め尽くされたホールからは拍手と笑いが起こった。【11月28日 神戸大NEWS NET=UNN】

前半部ではまず3人の3年生による寄席。2番手で登場した甲家彩丸さん(工・3年)は「親子酒」を披露し、酒に酔った父と子が繰り広げる間抜けな噺に、ホール内からは笑いが沸き起こった。

1・2年生による三味線の演奏と大喜利を挟み、後半部は、第46代会長の甲家海太さん(工・3年)を含む2人の3年生の落語で締めくくられた。「1か月以上前から、週5回練習していた」という甲家海太さんの「崇徳院」は、ひとめぼれから重病にかかってしまった商家の若旦那のため、幼馴染の熊五郎が、相手を探して奔走する噺。熊五郎が満身創痍の身でキセルを吸う演技などは、観客から「うまい!」と声が上がるほどの完成度で、ホールは大いに盛り上がった。

神戸大のキャンパス近くに住んでおり、落語が大好きだという観客の1人は「後半の2人は特にうまかった。海太さんはプロとしてもやっていけるのではないか」と、今回の寄席を絶賛した。

3年生にとっては今回が研究会の現役メンバーとしての最後の寄席となった。甲家海太さんは「寄席が始まる前は、早く引退してやるぞと思ったりもしたが、いざこうして引退が決まってしまうと思うことも多い」と、落ち着いた様子で話した。

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