その話をしよう。正確には「そ」の話だ。【11月30日 神戸大NEWS NET=UNN】
あなたは「そ」と書く時、一画で書くだろうか、それとも二画で書くだろうか。一画派の方はこの記事の書体のとおり、二画派の方は上部が片仮名のソのようになっていると思う。
私は一画派だった。だったというのは、小学校6年生のころに二画派へと浮気してしまったからだ。その当時、私の字はとても汚く恨めしかった。そんなある時、隣の席の同級生にノートを見せてもらったことがあった。そして私は、その子の書く「そ」に惚れてしまった。その子が書く「そ」は二画で、きれいでかわいらしかった。当時の私は、自分も二画で書いたらきれいな「そ」が書けると確信した。その日から「そ」を書くたびに二画に書きなおす猛特訓が始まった。
この2通りの書き方だが、結局どちらが正統などというのはないらしい。「そ」は「曽」が元の字形で昔の人は多く二画で書いていたが、現代の学校教育では、統一して一画を推奨しているそうだ。何とも不思議な話である。
今では生粋の二画派の自分。だが、過去の努力の甲斐も空しく、私の「そ」はちっともきれいにならないままだ。
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