ミスコン復活の舞台裏 六甲祭2011

秋晴れに恵まれた11月12日と13日、神戸大の秋の名物「六甲祭」が今年も開催された。新企画として「ミス・アンド・ミスターキャンパス」や「お化け屋敷」が行われるなど、六甲台キャンパスは例年にも増して多彩な企画、模擬店で賑わった。デーモン閣下氏の講演や、「THE BACK HORN」のライブには、開演前から長蛇の列ができた。華々しい祭の陰で、六甲祭実行委員会は多方面で尽力した。特に今年はかつて一度は廃止されたミスコンが復活した。その裏側に迫った。【11月30日 神戸大NEWS NET=UNN】

神戸大にミスコンが復活した。12日の午後、六甲祭メインステージで男女4人ずつの出場者はそれぞれギター、手品、漫才など思い思いのパフォーマンスを3分間披露。観客の投票の末、ミス神戸大は渡辺奈美さん(法科大学院・2年)に、ミスター神戸大は伊藤篤司さん(工・2年)に決まった。

かつて一度は廃止されたミスコン。復活の陰には六甲祭実行委員会(六実)の尽力があった。

昨年12月、六実の屋外企画局長の選定にあたって、「六甲祭に足りないと思っていた」という山田圭嗣さん(経済・3年)がミスコン復活を公約に掲げ、当選。企画がスタートした。実際に動いたのは「ミスコンをやりたくて屋外企画局に入った」という2年生の長友翔さん(理・2年)ら3人だ。

長友さんは「20年くらい前までは六実がやっていたようだが、それ以来タブーみたいになっていた」と話す。ジェンダー問題などから廃止に向かったようだ。

ところが、昨年立命館でミスコンが復活するなど、関西の大学でにわかに復活の兆しが見えている。ここ神戸大でも山田さんによると「復活の要望は大きかった」。実際11月4日に大学内にいた学生48人に聞き込みしたところ「開催に賛成」が30人、「どちらでもない」が17人、「反対」が1人と無関心がやや多いものの開催は歓迎されていた。

六甲祭の企画はすべて大学当局の許可を得なければならない。六実と担当職員との折衝をへて、大学内の関係委員会の承認が下ると企画実行が可能となる。

山田さんらとの折衝を担当した課外活動支援係の中満航一さんは「学生のやることは応援したい一方、ネット社会のいま何が起こるか分からない」と複雑な心境だったという。クレーム、ストーカーなどが懸念されたようだ。また当初、山田さんらは女性だけでの開催を持ちかけたが、ある女性職員から「過去にミスコンが廃止になった社会的経緯を考えると、また同じことをやるのはどうなのか。何か新しいかたちを」という意見が出た。

そこで、男性版の「ミスター」も同時開催することにし、また神戸大外への積極的な露出を控えるなどの対策を講じた。「大学はミスコンにありがちな露出を控えてほしいとのことだった。その中で折り合いをつけるのが大変だった」と山田さん。数回のやりとりの末、中満さんは太鼓判を捺した。中満さんは大学内の関係委員会へ企画書を提出。そこでは特に反対意見もなく了承された。

「来年度以降はもっと規模を拡大していきたい。学生を刺激できるような企画を」と長友さん。さらに「神戸の街へ貢献し、良さを発信していきたい」という。彼らが目指すのは「日本一のミスコン」だ。

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