ニュースネット委員会は阪神・淡路大震災をきっかけに立ち上がった団体だ。17年間毎年、報道してきた。私は1995年1月17日、大阪に住んでおり、4歳になる直前だった。震災のことは覚えていない。ニュースネット委員会に入部するまでは1・17はセンター試験の日という認識だった。震災についてはテレビや新聞で目にするも大きな関心を払うことはなかった。【1月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
入部して早々、先輩に1月17日は予定を空けとくように言われたときはピンとこなかった。震災取材をはじめたてのころ、当時亡くなった学生の友人の方に話を聞き、震災がいっきに身近に迫ってきた。自分の大学で起こった悲劇を実感した。それ以来、遺族の方、学生、大学などさまざまな取材をした。
我々は紙面で震災の記憶や教訓を伝えようとしている。何とか「ふつう」の学生の心を動かすような記事を書けないかと苦心する。難しいのは分かっている。私とてニュースネットに入っていなかったら、それほど関心を持たなかったかもしれない。
しかしここは学生44人を失った神戸大だ。古今まれな経験をもつ大学として少しでも震災というものに関心をもつ学生が増えればと思う。
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