神戸大のサークル、水道筋まちづくりプロジェクトが11日、神戸市灘区にある水道筋商店街において休憩所を開いた。商店街を訪れた多くの人が穏やかなひとときを過ごした。【3月15日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】

水道筋まちづくりプロジェクトは2010年9月から、よりよいまちづくりを目標に活動を開始。毎月水道筋商店街にて休憩所を開き、お茶やお菓子などを振る舞い、近隣住民や商店街の方々に安らげる場を提供している。初めは神戸大のボランティア団体である、学生震災救援隊の数人が「地域の活性化へ貢献できることをしたい」と考え、このサークルが誕生した。その後は他のメンバーも新歓で惹かれて参加。1年生が多く、最初はなかなか手間取ったというが、回数を重ねるごとにメンバーは活動に慣れてきたそうだ。昨年4月からは場所も固定され、周囲の方々との関係も築きあげられつつある。

毎月季節に沿った演出を行っている商店街の休憩所。今月は東日本大震災の起こった日であることに目をつけた。阪神淡路大震災の風化を防ぐ目的で立ち上がり、近年は東日本大震災の復興支援をしている「NPO団体、ことはな」から東日本大震災の被災者を励ますメッセージを書いた花を借り、道に飾った。

このプロジェクトの代表者である崎山千尋さん（国文・1年）は「子供も大人も、誰でも来てもらえるような場所を提供したくて頑張ってきた。最近では常連さんもできてきた」と嬉しそうに語った。

また、まちづくりプロジェクトに無料で場所を貸し出している商店街の理事長は「(メンバーらは)熱意を持ってやっている。その熱意に惹かれていつも来てしまう」と微笑みながら話した。