昨年の漢字「絆」。地震や台風などの災害の際に、多くの人が「絆」を実感したことが選出理由となった。この「絆」という字、「きずな」という読み方が広く知られているが、実は「ほだし」とも読む。【3月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
「ほだし」とは、家畜と杭を結びつけておく鎖や綱のことだ。家畜がどこかに逃げ出してしまわないように、縛りつけておくのである。
大学入学後、多くの人と知り合った。友人や先輩との「きずな」が、辛く苦しいときには私の心の支えになっている。しかし、複雑な人間関係が億劫に思えることがある。元来人付き合いが苦手だったために、他人に束縛されている感覚さえする。「絆」の「ほだし」の面を感じる時である。
大学生になると、交流の場が格段に広がるだろう。学部での友人関係、部活やサークルでの上下関係、恋人との恋愛関係など、他大学生や社会人との関わりを持つ人も多いだろう。新入生の皆さんには、それらの関係を自身に利をなす「きずな」にしてほしい。楽しいことばかりではない大学生活では、「きずな」は必要不可欠だ。決して「ほだし」にはならないよう、気楽な人付き合いをお勧めする。
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