学内の団体である「E.A.T.Kobe」と「起業家精神育成ゼミナール」は19日13時から、六甲台キャンパスで共催イベント「Only my rail~経営者に聞く自立のすゝめ~」を開催した。神戸大を卒業したのちに起業し、今も第一線で活躍する経営者6人を講師に迎え、100人を超える参加者は皆真剣なまなざしで聞き入った。【5月20日 神戸大NEWS NET=UNN】
このイベントを開催したのは「大学生を、神戸大学を、もっと元気にしたい」をテーマに昨年設立された学生団体であるE.A.T.Kobeと、そこから生まれた「神戸大から起業家を輩出し、神戸から世界を変える」と神戸大卒経営者有志発のプロジェクト、起業家精神育成ゼミナールの2団体。今回は「自立」をテーマに据えて講師陣によるパネルディスカッションと参加者間でのグループワーク、全体での懇親会を行った。
前半のパネルディスカッションでは起業のきっかけや困難にぶつかった時の対応など、普段聞くことのできない話が飛び交った。講師の一人でシナジーマーケティング株式会社代表の谷井等さん(営・1996卒)は、学生時代に阪神・淡路大震災で友人を亡くした経験から「一度きりの人生なら、やりたいことは思い切りやった方がいい」と起業を決意。その後すぐに教科書の転売事業を始めた経験談を例に、「人生の選択において絶対的な正解を求めず、『今やりたいこと』を選び続けることが自立の第一歩」と学生にエールを送った。後半のグループワークでは参加者同士の自己紹介から始まり、講演の感想や学び取ったこと、自分が学生時代に成し遂げたいことなどについて活発に意見を交換した。この間に講師が各グループを回りアドバイスをするなど、会場全体で積極的にコミュニケーションをとる姿が見られた。
参加者の1人、松浦嵩さん(法・2年)は「起業したいという考えがあって参加したわけではないが、『起業家精神』を持って社会に出ることは本当に大切なことだと感じた」と話した。起業家精神育成ゼミナール代表の田中優祐さん(営・3年)は「お客さんの顔が開会の時と終わった後で変わっていた。参加者は講演中に段々前のめりの姿勢になっていって、休憩時間にも起業家の方の話を聞きに集まっていったのを見てとても嬉しかった」と満足そうな表情を浮かべた。
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